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link 呉本圭樹blog 呉本圭樹blog (2025/1/10 10:39:10)

feed 日本選手権 最終日 (2015/10/15 19:45:14)
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初日の内容を書いただけで、もう日本選手権は最終日の話。
かろうじて2日目は飛べたものの、飛んだだけ。

しかも、T.O.の時に、グライダーが杭か何かに引っ掛かり、15cm程裂けてしまった。
そのまま飛んではいたものの、自分のグライダーを裂いたことは初めてだったので
ショック。
大切にしている愛機だけに、ショックは大きい。
しかも、応急用のシートは、カラフルなものしかなく、仕方なく紫色を使用。
うーん、目立ってしまう・・・・・。

とにかく、この日は一番飛べた人でも6km。
全く試合にならないコンディション。
トップは0点、私も0点

そして3日目は雨・・・・・・・。

ということで最終日。
思ったよりもコンディションは良くなってきた朝。
おおーー、青空!!

もちろん朝はハイク&フライからスタート。
なんだか思ったよりも気温減率もよさそうだ。
ウェザーニュースの内藤さんの予報もよさそう。


組まれたタスクは蛇行しながら北へ80kmのビッグタスク。
・・・・、うーーーん、これはレースじゃなくて生き残りゲームだなぁ。
少しレース内容は残念だけれど、まぁ、コンディションに合わせて最大に飛ばそう
というタスクコミッティーの考えには感謝。


ということで選手たちも飛べるコンディションに意気揚々!
GPSにポイントを打ち込む!!


張り切って離陸は一番。Jostは2番。
離陸時間直前にコンディションは下がってきたようだが、飛んでいるグライダーは北へ流しながら
なんとか弱いサーマルにいる。
これをつかめれば問題ない。

スタートと同時に飛び出して、そのサーマルに迷いなく突っ込み上昇。
Jostも一緒のサーマルに入る!
そのあとのグライダーはその下の弱いサーマルに入ってしまい、上昇が厳しいように見える。
そのまま北側にある尾根の南斜面へ。
ここからは雲まで一気に上昇。


しばらくはJost とともに雲際で遊ぶ。


さて、スタート前にJost と数機のグループは沖のサーマルで待機することを選び、
私は高い雲の吸い込みのある山側に待機。

スタートに距離があった我々はトップグループにスタートから大きく遅れることになったが、
まぁ、今日は慌てても追いつける。
そういう確信があった。

八郷エリアからの離脱は燕山の上空1200m。
離脱直前に雲に入ってしまい、悔しいが、雲から離脱後その分の高度をスパイラルで下す。

前方に進むトップのコース取りを見ながら、確実にまずは高嶺山手前で上昇でできた雲まできっちり上げ直して
先に進む。
前に行くグライダーたちもスピードは速くないものの、テンポ良くサーマルに乗り継いでいくので、なかなか追いつけない。
風は思いのほか西成分が入っているので、コース取りは西側のコースを選んで飛ぶ。

茂木サーキットを眼下に見ながら、「あ、昨日はここでモトGPの決勝してたんだなぁ」とか考えながら、サーマルを探す。
先に進む集団は東のコースにシフトしながら先に進む。

私はここで西側に続く雲の列に続くことを選ぶ。
このまま後ろをついていっても追いつけないし、東は遠回りになると考えたから。

その予想は当たって、しっかりとしたサーマルをとらえることに成功。
よっしゃと思っていたら、その上を先に進む1機のグライダー。
「Jostだ・・・・・。」
全く知らなかった。
どこのコースを飛んできたんだこいつは・・・・・。

ということで、ここからはJostを追う形で先に進む。
そうしているうちに先行していた集団と合流。

メンバーは、廣川、成山、多賀の3名。
この時間になると、もうサーマルは弱い。
ゴールまでは20km程。

どこかで一度ガツーンと高度を稼ぎたいけれど残念ながらそれは期待できなさそう・・・・。
なんとか弱いサーマルを乗り継ぎながら10kmを切った最後のターンポイント。

ここで入ったサーマルが上がりもせず下がりもしないサーマル。
しかし、Jostは少し高い位置から入って高度を上げ、一人先行。
我々の場高度では進めない・・・・・。

先に行くJostの動きをみつつ、上がりも下がりもしない状況にしびれを切らしつつあった。
Jostは最後のサーマルをつかんだ様子。そしてゴールへ向け見えなくなる。

くそ、行かれた・・・。
しかし、ここでこのままではじり貧だ。
わずかな可能性をかけ、私は先に進む。
共に進むのは少し高さのある成山選手。

しかし、私に勝利の女神はほほ笑まず、残り4kmというところであえなくランディング。
成山選手もあとわずかというところでゴールならず。

それを見ていた廣川、多賀は同じサーマルで粘り続け、後からきた和歌山、中川が追いついてきた。
彼らは同じ場所に1時間近く粘り続け、ようやく上昇したサーマルでゴールへと向かった。

結局、この日は2位と30分もの差をつけJostが1位。
そして続く4機がゴールへとなだれ込んだ。

30分は大きい。
初日にイマイチだったJostはこの日の点数で一気に順位をまくり、
なんと今大会を優勝してしまった。


女子は安定して強い平木選手が優勝。


そしてスポーツクラスの女子は、同じFieldチームの高橋選手が優勝。


日本選手権の優勝は29年目にして手に入したという和歌山選手となった。
ちなみに私は5位と、残念な結果。

大会スタッフの皆様。お疲れさまでした。
そしてありがとうございました。

さて、今年、残りの参加試合は1戦。
狙うは今年の総合優勝。

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