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feed 着陸場の地形(傾斜)の違いによるハンググライダー着陸時の注意点 (2020/2/17 0:47:03)
着陸場の地形(傾斜)の違いによるハンググライダー着陸時の注意点ハンググライダーのフライトはたいてい比較的整備されたフライトエリアで行われているが、日本のフライトエリアの着陸場はクセのある場合が多い。そもそも飛行機の着陸に関して理想を追求すると、相当広い面積が必要になるので現実的ではなく、やや制約のある着陸場をどう安全に攻略して着陸していくか、というのがフライヤーの課題となっている。
ハンググライダーの着陸が難しい理由として、ハンググライダーは着陸時に滑空比をほとんど落とせない、ということがあります。なので高性能機ほど着陸は難しくなりますし、下り傾斜に弱風の向かい風で進入した場合かなりロングしてしまうリスクが高まります。


着陸場の下見はとても有益です。初めてのエリアでは当然ですが、普段飛んでいるエリアでも、着陸場の状況や、その日に吹きやすい風向きでのアプローチのイメージ、万一着陸場をショート、ロングした場合のリスクの大きさなどを確認しておきましょう。
普段からよく飛んでいるエリアでも、いつもと違う風向きになると、全然違うアプローチをしなければならなくなるので、そういう場合のことも想定しておくことが必要です。


前置きが長くなりましたが、そろそろ着陸場の傾斜の話に移ります。着陸場がもともと田んぼの場合、田んぼ一枚一枚は水平ですがもともとの地形に合わせて段差ができます。その土地の一番低いところに大きめの水路があって、さらに低いところに川が流れています。基本的には低いところに向かって下っています。
着陸場が河川敷の場合、ほぼ水平に見えても、下流に向かってわずかに傾斜している場合が多いです。また、石ごろごろの河川敷は流れている川に向かって傾斜しています。
当たり前のことをダラダラと書いていますが、私を含むほとんどのフライヤーは飛ぶと普段より頭が悪くなるので、ここで整理しておくことは意味があると思います。


ハンググライダーは操縦がよく効いてグライダーが安定する、やや速い速度でアプローチから最終進入まで行います。そうして、地面に近づいたところで地面と平行に滑空する地面効果に入る、と教わります。しかしいつも同じように地面効果が出るわけではありません。そこに障害物(段差)があればぶつかりますし、たとえ水平に滑空したとしても上り傾斜であれば地面にぶつかります。これを理解していないと、上り傾斜に気づかずにいつものように地面効果を使ってー、ドカシャンとハードクラッシュになってしまいます。
逆に下り傾斜、田んぼの下り段々だと、その傾斜がきつい場合、地面効果というよりも滑空が永遠に?続いて超ロング、想定外の構造物に激突したり、川チン、海チンにつながります。
こんなふうに書くと、自分はそんなヘマはしない、と思う人が多いと思いますが、しっかりと理解しておかないと現実に起こり得ることばかりなのです。


ではどうすればいいのか。
風向きに対して着陸地点に上り傾斜で最終進入を行う場合はショートしても問題ないアプローチをとり、地面との距離に注意して少し早めに減速していって、地面や段差にぶつかる前にフレアーをかける。段差の手前は段差の影になっていて風が無くフレアをかけても機首が上がらない場合もあるので段差の直前でフレアをかけても段差にぶつかる場合があるので少し余裕を持って早めにフレアをかける。


風に対して、わずかな下り傾斜で最終進入を行う場合は障害物のないアプローチゾーンでしっかりと高度を落とし、風が弱い場合は少しロングすることも頭に入れて地面効果を使って着陸する。


風に対して下り傾斜がきつい方向で最終進入してはいけない。風が強くて、グライダーが真下に降りるような場合を除いて、下り傾斜がきつい方向で最終進入を行うのは想定外のロングになるリスクが高いので、たとえ風に正対する向きだとしても、間違ったアプローチだと思います。
着陸場の長辺に沿って偏流をとるイメージで横風進入、フレアの際に風向きを意識したフレアをかけるのが良いと思います。
偏流をとるイメージがないと風に押されて風下側に流される恐れもあるので機首は風上に向けつつも、横風で着陸場に沿って降りるイメージをしておくと良いかもしれません。


動力が無く、滑空比をあまり変えられないハンググライダーの着陸は難しく感じます。


こんなふうに書いている私も昔の足尾でフレア時にベースバーを段差にぶつけてアップライトを2本同時に打ち折ったことがありますし、8年ほど前に最終進入時にとられて川チンしたこともあります。


今の若い人には私のような失敗をしないで上手くなって欲しいのです。









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