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春を探しに房総への旅 その4 (2023/3/14 20:43:06)
道の駅 発酵の里こうざきで目覚めた朝。
年寄りなので、まだ暗いうちから車の中でゴソゴソ…。
朝食を食べて、コーヒーを豆から挽いてゆっくりと飲みますが…。
時間が余って仕方がない!
今日は、成田航空科学館に行く予定ですが、開館が10時からなんです…。
時間を持て余してしまうので、とりあえず、行ったことがなかった成田山 新勝寺を目指しますが…。
「駐車料金800円」で、軽く打ちのめされてしまい、入ることを断念!
ここで、成田航空科学館には、野外展示場があることを思い出して、そちらを見学することにします。
普通の人なら、歩いて回って数分で見終わってしまうかもしれませんが…。
私がここに来てしまうと、「自分が飛行機を作る気になって…。」見てしまいます。
翼形状、動翼の配置や取り付け方、引き込み脚の機構、更に、そこから確認できる配電系、および、油圧配管…。
知らない人が見たら、ちょっと病気では?と、心配されるのではないかという勢いで見てしまいます。
ココだけでも、ものすごく勉強になります!
まさに、宝の山ですね!
先人の知恵の凄さに感嘆しまくっていました!
さて、10時になったので、科学館に入ります。
ここも、もちろん何度も来ています。
でも、来るたびに発見があってオモシロイ!
今は、B-747ジャンボジェットの展示を主としていますが、なかなかの展示内容。
ここで、皆さんにも気を付けてみていただきたいのは、ジャンボジェットの翼表面のアルミ材の薄さ…。
「マルチストリンガ構造」という、ほとんど表皮部材だけで強度を持たせる構造なのですが、その表皮が驚くほど
ウスイ!
あの巨体が、こんな薄い部材で持たせているのか…。という目で見てみると、面白いと思います。
今回ちょっと思ったのですが…。
このような資料館も、その面白さを伝えるために、もう一歩踏み出た「工夫」をしてみても良いのように思いま
す。
旭山動物園などは、ただ動物を見せるだけから一歩踏み出し、動物を生き生きと見せる工夫をして成功しました。
それと同じようなことをすればよいのでは?と思います。
例えば、上にあげたように、ジャンボジェットの面白い構造を、分かりやすく表示したり…。
また、子供向けに、いろいろな形の模型飛行機を飛ばしてみる体験をさせたりとか…。
(飛行機って、みんな決まった形と思っていますが、メジャーなもので、先尾翼や無尾翼機があり、これらもそ
れぞれ長所を持っています。さらに、円形翼、連結翼、リング翼、無主翼機…。この形で飛ぶの?というものが、
数えきれないくらいあるので、これらがなぜ飛ぶかわかりやすく解説してあげたら、もっと興味を持ってくれるよ
うに思えます。)
…。と、いうことで…。
ここのことを、私が書き始めたらキリがないのですが…。
私の一番の目的は、コイツを見るため!
ロールスロイスのマーリンエンジンです。
ほとんどの方は、見向きもしない展示物なんですが…。
私が知る限り、このマーリンエンジンがあるのは、日本でここだけだと思います。
ロールスルイスが黄金期だった時の、傑作エンジン。
スピットファイヤー戦闘機やモスキート爆撃機、アメリカに渡ってP-51ムスタングにも搭載。
第二次大戦中、最も優れたエンジンと言われています。
あの零戦を設計した堀越二郎も、「マーリンが使えたら…。」と、悔しがったといわれるほど…。
まだ、電子制御技術がなかった時代のエンジンですが、すべて機械式で見事なエンジン制御を成し遂げています。
非常にまとまっており、無駄を感じません。
そして、美しい…。
ガラス越しでしたが、ずっと眺めていられます…。
マーリンエンジンの向こうに見えるのは、プラットアンドホイットニーR2800エンジン。
このエンジンも、第二次世界大戦時に、アメリカで開発された名エンジンです。
F6Fヘルキャット、コルセア、ベアキャット、更に、日本の航空自衛隊で昔運用していた、C-46などに搭載されて
いました。
オタク丸出しで、いろいろな展示物を見て…。
満足した私は、この後家路へとつきました。
今回は4日間だけでしたが、新たな出会いなどあり、なかなか楽しむことが出来ました。
このあと、ゴールデンウィークが明けたくらいで、また、どこかへ旅に出ようかと考えています。
私の旅のお付き合い、ありがとうございました!