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<飛丸日記 1月26日> 「最近やっている事」(PCT/工程管理表)
飛丸日記
(2024/10/31 8:42:30)
<飛丸日記 1月26日> 「最近やっている事」(PCT/工程管理表) (2023/5/25 22:05:30)
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<飛丸日記 1月26日> 「最近やっている事」(PCT/工程管理表) (2023/5/25 22:05:30)
2023年1月末の全社員集会。
ここ数年で私が会得したビジネス術を長いながらも3話完結で話す事とした。
もはや誰も聞いていないかもしれない。
まあ、いいや。
3部作、完結編である。
以下、題して「最近、やっている事」
ー--
ここ2回マネジメント・メッセージとして、「最近思う事」「最近考えている事」と徒然なるままにお話してきました。この流れの中で、今回は「最近、やっている事」と言うお題目でお話します。
世の中の仕組み、会社の仕組み、帰属する組織の仕組み、要は法律や、会社では就業規則に始まり週報の提出等、色々なレベルで決まり事があります。マネジメントの立場からすると、会社・組織の仕組みをより良くして、如何に良い会社にするかを常々考えている訳ですが、とは言え会社としてやれる事には限界があります。一番大事なのは個人です。個人がどういった姿勢でどの様に取り組むか。例えば、「世の中の仕組みを守る事」、これは狭い意味でのコンプライアンスですが、先ず大切なのは個人の道徳観念です。また、今までお話して来た事からすると、どうやって個々人の考え方、個性に合わせて、それを個人の楽しさ幸せへと繋げていくか。ここは正に一人ひとり独自のものであり、組織として立ち入るべきではない、いや立ち入れない部分です。とは言え、ここにこそ組織力アップの源泉があるのは明らかです。皆さんにはいろいろな方のやり方を参考にするなりして個人個人が、「匠な仕組み」の向上に努めて頂きたいと思います。
さて、私はどうしているのか。これを限られた時間に説明するには無理があります。実は、我ながら「とんでもない管理」をしています。何せビジネスマンとして36年間の蓄積です。そしてこれはあくまで冨原流です。こんな事をやっている人もいるのだと、参考になればと思い幾つかご紹介します。
29歳、1992年春。社会人5年目にして簿記を勉強し、以来、自分自身のBS、PLを毎年作っています。因みに、決算期は毎年4月16日です。多忙な会社の決算と時期が重ならない様にしました。その後、予算も立てる様にしました。これをやってどうなったか。予算内なら、気兼ねなくお金を使える、気が楽になりました。
37歳、2001年春、中国・香港の事業会社の社長となり、ふと思った瞬間を今でも覚えています。合計97名の会社のトップとなり、その重責を感じると共に、月に一度の本社への報告以外、全てが自由。何時何をしようが構わない。逆に言うと、自分を律して行かないといけない。どうやったら自律できるのか。最近コロナ禍で在宅勤務を強いられた時、その時の事が思い出されました。「自分を律する」と言う事が如何に大変か。様々な方法を考えましたが、その一つとして私は兎に角記録を付ける事にしています。振り返って何をやっていたのか思い出せない、何時の間にか月日が流れている、そうした事態を避ける様にしました。結果、時に見直すと、充実感が得られます。
46歳、2010年5月、それは私にとって衝撃の時でした。伊藤忠中近東会社の社長としてドバイに赴任して、食料、エネルギー、繊維、建設機械等、初めて化学品以外のビジネスも見ることになったのですが、それぞれが驚く程違う進め方をしていたのです。そんな中で自分が社長として何をしなければいけないのか、わからない。いや、部下の業務進捗管理すらできない。ビジネスのプロセスがわからなかったのです。そこで考えたのがPCT(Process Control Table)、工程管理表なるものです。物事の進め方、作業工程を議論し、「見える化」する為に書き出し、情報共有して、進捗を管理して行く。その後この管理表は、進化を重ね、今やVersion6になっています。
また懲りずに空飛ぶ話です。41歳の時、ハンググライダーではなく、グライダーを学ぼうと、北海道にあるスクールに入校しました。その時の事です。皆でグライダーを組んでいる時、突然全員集合の招集が掛かりました。作業を途中にして集まると、実はそれは罠でした。教官が作業途中の状態を一つ一つ確認したのです。計器を置いてボルトで締めずに置いたままにしてきた私は、教員から怒鳴りつけられました。「なんだ、これは。このまま飛んだら、どうなるか考えろ。やるかやらないか、中途半端が一番いけない。」 そこから学んだのが、「MOU」 (Minimum Operation Unit)という考え方です。PCTは、MOU、作業の一塊ごとに分割する。PCTは言ってみたら、「作業を手順毎に分解したやる事リスト」なのですが、そこはMOU毎に分ける。そして作業はMOU毎に完結して行う。これにより、いろいろな作業を並行して行える様になりました。様々な作業を並行してこなす。同時に幾つかをやるのではなく一つ一つの作業に集中して着実に進めて行く。そして今何MOUあるのか、今日新たに幾つ書き加え、幾つ実行したかを記載する。ゲーム感覚で日々仕事をする。忙しさの「見える化」も出来る。これもまた私の一つの「匠な仕組み」です。
「段取り力」等を向上させて、「やれる事」をより大きくする。いろいろと工夫してみて下さい。
徒然なるままに、今日はこの辺で終わりにします。
ここ数年で私が会得したビジネス術を長いながらも3話完結で話す事とした。
もはや誰も聞いていないかもしれない。
まあ、いいや。
3部作、完結編である。
以下、題して「最近、やっている事」
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ここ2回マネジメント・メッセージとして、「最近思う事」「最近考えている事」と徒然なるままにお話してきました。この流れの中で、今回は「最近、やっている事」と言うお題目でお話します。
世の中の仕組み、会社の仕組み、帰属する組織の仕組み、要は法律や、会社では就業規則に始まり週報の提出等、色々なレベルで決まり事があります。マネジメントの立場からすると、会社・組織の仕組みをより良くして、如何に良い会社にするかを常々考えている訳ですが、とは言え会社としてやれる事には限界があります。一番大事なのは個人です。個人がどういった姿勢でどの様に取り組むか。例えば、「世の中の仕組みを守る事」、これは狭い意味でのコンプライアンスですが、先ず大切なのは個人の道徳観念です。また、今までお話して来た事からすると、どうやって個々人の考え方、個性に合わせて、それを個人の楽しさ幸せへと繋げていくか。ここは正に一人ひとり独自のものであり、組織として立ち入るべきではない、いや立ち入れない部分です。とは言え、ここにこそ組織力アップの源泉があるのは明らかです。皆さんにはいろいろな方のやり方を参考にするなりして個人個人が、「匠な仕組み」の向上に努めて頂きたいと思います。
さて、私はどうしているのか。これを限られた時間に説明するには無理があります。実は、我ながら「とんでもない管理」をしています。何せビジネスマンとして36年間の蓄積です。そしてこれはあくまで冨原流です。こんな事をやっている人もいるのだと、参考になればと思い幾つかご紹介します。
29歳、1992年春。社会人5年目にして簿記を勉強し、以来、自分自身のBS、PLを毎年作っています。因みに、決算期は毎年4月16日です。多忙な会社の決算と時期が重ならない様にしました。その後、予算も立てる様にしました。これをやってどうなったか。予算内なら、気兼ねなくお金を使える、気が楽になりました。
37歳、2001年春、中国・香港の事業会社の社長となり、ふと思った瞬間を今でも覚えています。合計97名の会社のトップとなり、その重責を感じると共に、月に一度の本社への報告以外、全てが自由。何時何をしようが構わない。逆に言うと、自分を律して行かないといけない。どうやったら自律できるのか。最近コロナ禍で在宅勤務を強いられた時、その時の事が思い出されました。「自分を律する」と言う事が如何に大変か。様々な方法を考えましたが、その一つとして私は兎に角記録を付ける事にしています。振り返って何をやっていたのか思い出せない、何時の間にか月日が流れている、そうした事態を避ける様にしました。結果、時に見直すと、充実感が得られます。
46歳、2010年5月、それは私にとって衝撃の時でした。伊藤忠中近東会社の社長としてドバイに赴任して、食料、エネルギー、繊維、建設機械等、初めて化学品以外のビジネスも見ることになったのですが、それぞれが驚く程違う進め方をしていたのです。そんな中で自分が社長として何をしなければいけないのか、わからない。いや、部下の業務進捗管理すらできない。ビジネスのプロセスがわからなかったのです。そこで考えたのがPCT(Process Control Table)、工程管理表なるものです。物事の進め方、作業工程を議論し、「見える化」する為に書き出し、情報共有して、進捗を管理して行く。その後この管理表は、進化を重ね、今やVersion6になっています。
また懲りずに空飛ぶ話です。41歳の時、ハンググライダーではなく、グライダーを学ぼうと、北海道にあるスクールに入校しました。その時の事です。皆でグライダーを組んでいる時、突然全員集合の招集が掛かりました。作業を途中にして集まると、実はそれは罠でした。教官が作業途中の状態を一つ一つ確認したのです。計器を置いてボルトで締めずに置いたままにしてきた私は、教員から怒鳴りつけられました。「なんだ、これは。このまま飛んだら、どうなるか考えろ。やるかやらないか、中途半端が一番いけない。」 そこから学んだのが、「MOU」 (Minimum Operation Unit)という考え方です。PCTは、MOU、作業の一塊ごとに分割する。PCTは言ってみたら、「作業を手順毎に分解したやる事リスト」なのですが、そこはMOU毎に分ける。そして作業はMOU毎に完結して行う。これにより、いろいろな作業を並行して行える様になりました。様々な作業を並行してこなす。同時に幾つかをやるのではなく一つ一つの作業に集中して着実に進めて行く。そして今何MOUあるのか、今日新たに幾つ書き加え、幾つ実行したかを記載する。ゲーム感覚で日々仕事をする。忙しさの「見える化」も出来る。これもまた私の一つの「匠な仕組み」です。
「段取り力」等を向上させて、「やれる事」をより大きくする。いろいろと工夫してみて下さい。
徒然なるままに、今日はこの辺で終わりにします。
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