ホーム >> RSSセンター >> モビルスーツスペックの謎?

RSSセンター

  メイン  |  簡易ヘッドライン  

link 飛行中年 飛行中年 (2024/12/25 18:57:24)

feed モビルスーツスペックの謎? (2023/5/30 20:40:35)

今回は、ちょっとおチャラケたテーマです! 

もう40年以上前に、テレビで放映されていた「機動戦士ガンダム」。

このアニメに登場していたのが、「モビルスーツ」という架空の兵器です。

このモビルスーツについては、実は、かなり細かく、その性能や開発ストーリーが設定されているのですが…。

これを見ていると、あるおかしなことに私は気づきました!

それは…。

モビルスーツの出力なのです!

例えば…。

有名なのは「ザク」(正確にはザクⅡらしい…。)ですが、出力が詳しく分からなかったので…。

とりあえず、それに一番近い「グフ」のスペックを見てみると…。

 

出力 1034KW (60000馬力)

…。と、ウィキペディアで表記があるのですが…。

1034KWならば、馬力に換算すると、1馬力750Wなので、1400馬力程度にしかならないはずです!

なのに60000馬力と表記されています。

これ、メカニックデザインを担当された大河原氏の間違い?などとも思いましたが…。

これだけ緻密にモビルスーツをデザインされた大河原氏が、そんな初歩的な間違いをするとも思えず…。

これはなぜだろうと、まじめに考えてみたら、ある面白いことに私は気づいてしまいました!

今夜は、そんなどうでも良いことについてお話します!

 

機動戦士ガンダムは、その物語の面白さから、アニメとして放映されたときは、ずいぶん夢中になったものです。

話の設定も面白かったのですが、中でも、この物語に登場してくる架空の兵器「モビルスーツ」が、とても面白か

ったのです。

連邦軍が開発した、超高性能モビルスーツ「ガンダム」に対し、その敵となる「ジオン公国」が、ありとあらゆる

モビルスーツを開発し、ガンダムに対抗するというストーリーだったのです。

 

先に紹介したグフの出力なのですが、いくら何でも、1034KWでは、50トン以上あるモビルスーツを動かすに

は、出力が少なすぎます!

…。で、60000馬力の方で考え、実際にその出力で運用されている乗り物を探してみると…。

ありました!ロシアの爆撃機ツポレフ95 ベアです!

この爆撃機、エンジンが4つで、その合計がちょうど60000馬力!

ベアはこの出力で、200トンの巨体を、時速900キロで進めることが出来ます!

これだけの出力があれば、確かに、モビルスーツ「グフ」を兵器として動かす出力としては十分と言えます。

 

ではなぜ、1034KWという小さな出力が表記されているのでしょうか…。

実はこの出力値、ありとあらゆる乗り物を調べてみると、ある乗り物と、だいたい出力が同じだったのです!

その乗り物とは…。

第2次大戦で使用されていた、戦闘機の出力と、だいたい一致していたのです!

例えば、上のグフの出力1400馬力は、大戦当時日本で使われていた、「鍾馗」や「スピットファイヤ」、「Me

ー109」などの戦闘機とほぼ同じ出力になります。

モビルスーツには、他にも多くの機種がありますが、ドムの1269KWは、だいたい戦闘機で言えばムスタングと

同じ出力。

他のモビールスーツの出力を見てみても、多くは第二次大戦の戦闘機とほぼ同じ出力の設定だったのです!

これって、偶然ではないように思えるんです。

おそらくなんですが…。

機動戦士ガンダムの物語は、明らかに第二次大戦の兵器を参考にして、その物語の設定がされています。

例えば、登場人物を見てみると…。

主人公 アムロ レイは、零戦

    カイ シデンは、紫電改

    キッカは、   橘花

と、日本の戦闘機の名前がつけられています。

また、 主人公たちが乗る戦艦「ホワイトベース」は、巨艦巨砲主義のもと作られた宇宙船なのですが…。

この巨艦巨砲主義って、かつて日本海軍が作った「大和」と同じ思想なのです!

更に、そんなかつてあった巨艦巨砲主義を、第二次大戦では、機動力のある航空機が、結果的に攻撃力があったた

め、その主役を奪ってしまったのですが…。

この航空機が、機動戦士ガンダムの物語では、まさにモビルスーツに置き換えられているのです!

 

その証拠として、モビルスーツの開発ヒストリーと、第二次大戦の戦闘機のそれと、非常によく似たものがあるの

です。

例えば、リックドム。

このモビルスーツは、もともと陸上戦用モビルスーツ「ドム」をベースとして、宇宙戦用に改良したという設定だ

ったのですが…。

これとよく似たものが、日本海軍の「紫電改」。

紫電改は、もともとが、「強風」という、強力なエンジンを積んだ水上機が始まりで…。

日本海軍が、取り急ぎ強力なエンジンの陸上戦闘機が欲しかったので、既にあった強風をベースに、まず、フロー

トを取って「紫電」という戦闘機を作りました。

紫電改は、この紫電を、更に熟成、改良した戦闘機なんです。

 

もっと開発ストーリーが似たものもあります。

水陸両用モビルスーツとして、「ゴッグ」、「ズゴック」、「アッガイ」というものがありますが…。

これ、アメリカ海軍の戦闘機、「ワイルドキャット」、「ヘルキャット」、「コルセア」のそれとほとんど同じな

んです。

ゴッグというもともとあったモビルスーツをベースに…。

更に戦闘力を強化したモビルスーツがズゴックなのですが…。

その開発に手間取ってしまい、後から開発が始まったはずのアッガイが、結果的に先に実用化された…。

そういう設定なのですが…。

アメリカ海軍でも、主力だったワイルドキャットが、日本の零戦に歯が立たず…。

取り急ぎ強力なエンジンを積んだヘルキャットの開発を始めますが…。

新エンジンとのマッチングがなかなか上手くいかず、開発が難航…。

その情報を聞き入れ、後から開発が始まったコルセアの方が、同エンジンを積みながら、先に完成しています。

おそらくなのですが、メカニックデザインを担当した大河原氏は、モビルスーツの存在を、よりリアルなものにす

るため、第二次大戦の戦闘機の開発ストーリーを研究し、それを取り入れたのでしょう。

 

今回のテーマである、モビルスーツの出力値が少なすぎる不可解な点は、実は、モビルスーツのスペックを決定す

るときに、第二次大戦の戦闘機を参考にした可能性が高く、それとなくそのことを残しておきたかったために、敢

えて、第二次大戦の戦闘機の出力値のままにしておいたのではないでしょうか?

 

私にはそう思えてしまうんです…。

 


execution time : 0.008 sec