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feed SRS社製 “Hurricane Pro” Power Wind Kit使ってみた。 (2023/7/11 22:16:31)
うっかりSim Racing Studio社製 “Hurricane Pro” Power Wind Kitを購入し、使ってみました。
以下製品ページ
https://www.simracingstudio.com/product-page/srs-hurricane-pro-power-wind-kit-package


良かった点

  • VR酔いが低減される。
  • 速度増減を風量で感じられる。
  • 飛行機曳航で離陸するタイミングが掴みやすくなった。
  • 導入設定が簡単

 


悪かった点

  • ファンの駆動音が大きくてうるさい。
  • Wind Curvingが然程感じられない。
  • 風量変化が思ったほどリニアではない。
  • 低速域での反応が鈍い。

 


結論>かなりの騒音なのでご家族と同居されている環境なら導入控えるべき。一人暮らし、又は防音された書斎部屋でCondorを遊んでいるなら導入検討してもよい。但しアクティブノイズキャンセリング機能付きヘッドフォンの装着が必須。
現時点ではFANの数はセンターに1個で十分、2個や3個にするお金がある位ならより高品位のアクティブノイズキャンセリング機能付きヘッドフォンへ投資すべき。



以下は余談や個人的な感想です。

他社でもFreeのプロジェクトでも似たようなWind Simuratorがありますが対応ソフトが車レースゲームのみの場合がほとんど。Sim Racing Studio社は唯一Condor2に対応していたので、数年前から買いたいなぁとは思っていましたが、気が付けば円安の雰囲気がとても強くなっていたので更に円安になりそうかもと思ってうっかり購入した次第。

導入は簡単。各Fanを電源とは別にLANケーブルでInteliBoxに繋いでBoxをUSBでPCへ接続。ソフトを公式HPからインストールして先に起動させておき、Condor2を一旦起動。好みに合わせてファンの速度をSimRacingStudioのソフトから調整して保存すれば設定完了。データを扱うcomポート設定も空きを見つけて自動設定してくれる(手動設定も可能)。

とにかく作動音がウルサイ。常時サーバー室に居るのと同じくらいのファンの音がする。対策として慌てて適当なアクティブノイズキャンセリング機能付きヘッドフォンを購入しました。このシステムを導入するにはアクティブノイズキャンセリング機能付ヘッドフォンは必須装備です。

Wind SimuratorをVRでのフライトゲームに使うのは、すごくいい。ゲームからの風切り音も重要ですが、それに加えて速度変化に応じてファンから風が来るのは思った以上にVRでのフライトゲームに有効です。例えばSG38でリッジフライトを楽しんでいると、いままでなら暫くすると激しくVR酔いしていたのが、随分低減されるようになりました。

SimRacingStudioのソフトでの調整では、当該ゲーム内でのファン最大出力時の速度を設定して利用するようになっています。ただ私は、失速前後(離着陸やサーマルでの低速旋回)での風に対して反応して欲しいので、ファン最大出力時の速度をずっと低い速度(180km/h前後)に設定して楽しんでいます。そのお陰で飛行機曳航時の離陸タイミングが掴みやすくなりました。曳航されて速度が増し、翼に揚力が発生し始めたかな?っというタイミングでFAN からの風がしっかりと届き始めます。リアルなフライトだと、ガタガタと車輪からの煩い音ばかりだった曳航加速中の滑走が、ある時点で急に静かになり翼からの「スー」という風切り音に変わる瞬間を感じられるような感覚です。
そこまでは体感できるのですが、失速直前のバフェットとかではWind FANからは特に反応ありません(ForceFeedBackの失速モーションみたいなFAN設定があればよかったのに)。急な速度抜けによる失速反応も少し遅れて反応している感じ。 また乱気流、Vne近くでのバフェットしている状況でも特別なモーションはありませんでした。
SimRacingStudioのソフトでは「Wind Curving」というのがあり、車でのコーナー旋回時に左右でFANの風量を変えてくれる機能があるようですが、Condor2フライト中でその機能を体感できるような状況にはめぐりあえませんでした。着陸時にフルラダーでフォアードスリップとかしても、左右での風量変化をはっきり体感できる程にはありませんでした。速度変化に応じての風量変化もある速度閾値を超えたら風がひと段階強くなるような感じでリニアな変化とは言い難い感じです。低速時の反応は鈍い。一旦速度がそれなりに出ないと風が感じられない。ゆっくり低速で駆動するのが苦手な印象。


特に革新的というデバイスではありませんが、風を受けることにより感覚の不一致が少し訂正されて私にはVR酔いが低減されました。そしてCondor2でのフライトが少し華やかになりました。とてもウルサイ機械で、不満もいくつかありますが、今ではWind Simuratorのない状態でのゲームは何か物足りなさを感じてしまいます。
SimRacingStudioソフトのほうは今でもアップデートが頻繁にあっているようですが、Condor2で使った不満を指摘してくれる人が少ないのではなかろうかと心配しています。せっかくCondor2に対応してくれたのに使うユーザーが少ないのでは今後も対応してくれるかどうか怪しくなってしまいます。Condor2公式フォーラムを覗いても、使用レポートが全く見当たらなかったのは悲しかった。

以上、Sim Racing Studio社製 “Hurricane Pro” Power Wind Kitの使用報告でした。


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