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５月２8日（日）　焼津のホテルから施設への道中、お袋に尋ねる。
「次は何処に泊まりたい？何が食べたい？」
「私は鮎の塩焼きが食べたいよう。川魚が好きだ。川魚の方が、味が細やかでおしい。」
あれっ、それって私がいつも言っている事じゃないか。流石親子、似ている。
いや、単に子供として親の言葉を覚え、自分でも言っていただけなんだ。
初めて気づいた。

６月２７日（火）　一か月もおかずして、「ラナシカ島田」を訪問する。
２週間に一度、訪問診察に来てくれるお医者さんと面談する。
よしよし、伊藤忠を辞めたら、これからはお袋の為に、一杯時間が取れる。
　　
「外泊時に　ホテルの食事はどれ位食べられたんですか？」
「失礼ながら、施設の私には合わない、おいしい、おいしいと言って
　沢山食べていました。」
元気なお袋のイメージの私と、お医者さんの会話がかみ合わない。
一度、お会いになってから、次の訪問時に改めて話しましょう。
その夜、お袋の部屋で談笑。確かに一段と痩せている。
施設の方が気を利かして、ブログでの私との写真を部屋に貼ってくれていた。
ありがたい限り。

６月３０日（金）お袋と鮎の塩焼きを食べに外出しようとするも止められる。
「何かあったら困るので外出はできるだけ控えて下さい。」
えっ、そんなに悪くなっているの？
出前を頼み、お願いして会議室で二人で食事を取る。

施設には申し訳ないが、お袋は口に合わない、という。
今回は有給を使って、一週間滞在したが、所用で埼玉に帰らないといけない。
発案、「元社長を囲む会」
週一で社員さんに代わる代わる来て頂き、昼食会を開く事にしよう。
出前を取ってもらい、施設の会議室で一緒に食事をする。
元社長のノウハウを伝授してもらう「元社長を囲む会」とすれば
社員さんにも説明はつく。

４回の会議、途中で私と見舞いに来てくれる娘が入り、合計五回を計画する。
よしよし、これでお盆までに５回は、お袋においしいものを食べさせてあげられる。
ちょっと会長の特権振りかざしだが、まあ、良いだろう。

食事会とは言え、昼休みに会議をするんだから、社員さんには１時間早く帰って頂こう。
世の中、公正に行かなければ。