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feed <飛丸日記 9月11日> Project BRUNEI (2023/9/15 22:02:42)
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組織が変わって単純に後任とは言えないのだが、何代か後の伊藤忠中近東会社の社長から
突然メールが来た。
「冨原さんが置き忘れていったと思われるブルネイ事業、開業の記念品が見つかりました。
送付しましょうか?」
そんな筈はないのだが、兎に角自宅に送ってもらう。楽しみである。
〇〇旅行から帰宅して、ダンボールを開ける。初めて見た、立派な額に入っている。

通勤、というものが無くなり早2カ月。
間違いなく人生の一大転換点。
そんな中、伊藤忠時代の一大イベントを思い起こすものが送られてきた。
本当に、人生とは、不思議なものである。

2004年から、ブルネイに出張する事29回、土地交渉、合弁契約、ガス購入契約、
会社の就業規則作り、社員の採用面接等など、一から立ち上げに関与した。
2週間の出張後、2週間帰国して社内報告と今後の方針の合意形成を繰り返す。
会議では、下手くそな英語で発言すると、その場で議事録が書かれ、スクリーンに写し出される。
成程、こう表現するんだ。正しい英語にその場で直される。勉強になった。

2001年、中国駐在時には、「自ら火だるまになる奴があるか」と引き留めてくれた新任の課長は
2014年、部門トップとなっている。
「冨原行ってくれないか。問題山積み。お前が一番わかっている。」とご指名を頂いた。
今や伊藤忠の社長となっている方からのお言葉、ありがたい限りである。

赴任するとガス契約の履行に問題あり。供給者と90回以上の会議を行う。
契約条項の解釈で議論となる。そこで一言。
「こちらの解釈が正しい。私を誰だと思っているんだ。この契約を作った創造主だ」
交渉が行き詰まると、最後は先方No.2とのゴルフ対決。
実務レベルの会議も要領を得たもので「これはゴルフ場で決めてくれ」と棚上げされる。
勝敗は3vs3、世の中、うまく出来ている。

4月、ブルネイ時代の同僚8人にメイルを打つ。
「伊藤忠を辞める事にした。これからは自分のやりたいプロジェクトをやる。
 68カ国まわった中で、日本の次に好きな国、ブルネイで何かをやりたい。宜しく。」
早速返事を頂く。「是非やりましょう。で、何をやるんですか?」
「ブルネイに関わる事なら何でもいい。そんなもん自分で考えろ!」
我ながら、相変わらず、無茶苦茶である。

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