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feed ウルトラホーク1号の謎…。 (2023/11/21 20:23:25)

今回は、ちょっとおチャラケネタです!

 

私が子供のころ、夢中になって見ていたテレビ番組の一つに、「ウルトラセブン」があります。

確かまだ、幼稚園の頃だったでしょうか…。

このヒーロー番組には、カッコイイ戦闘機が登場します。

ウルトラホーク1号です。

(ウルトラホーク1号が分からない方は→ コチラの動画)

デザイン的にも洗練されていて、私はウルトラマンシリーズの中で、一番カッコイイ乗り物だと思うのですが…。

一つだけ、このウルトラホーク1号には、不可解なことがあるんです!

それがコレ↓

後ろについているイチモツの存在なんです…。

おそらくですが…。

ほとんどの方は、「ソレ、水平尾翼でしょ!」と、答えるのではないでしょうか…。

でも、これがもし水平尾翼だとしたら、明らかに航空力学的におかしいんです!

 

なぜならば…。

このような三角翼機は、翼の後ろが水平尾翼の役目を果たしているので、このようなものは不要なはずなんで

す!

これ、以前私がこのブログの中で書いた「どんな形の飛行機でも飛ぶんです!」にも記しています!

コチラ

飛行機に水平尾翼があるのは、ピッチ、つまり、縦の安定を保つため。

縦の安定を保つためには、要は、飛行機の前と後ろに翼があれば良いのです!

ウルトラホーク1号のような三角翼機は、その三角形の前後に距離があるため、十分ピッチの安定が保つことが可能

です!

つまり…。

ウルトラホーク1号の水平尾翼らしきものは、ハッキリ言って無用の長物!

なんの役にも立たないどころか、空気抵抗と重量を増大させているだけなのです!

…。

一応、某テレビ番組〇人間コンテストの審査員という大役を仰せつかり…。

少しばかりですが、飛行機の知識を持ち合わせている私としては…。

この不可解な点が、どうにもこうにも気になって仕方がなかったのです!

 

これ、このSF物語をプロデュースした、円谷英二氏の間違いだったのでしょうか?

しかし、円谷英二氏の経歴を調べてみると、実は、とんでもないくらい、飛行機が好きな方だったんです!

詳しくは→ コチラ

円谷英二氏は飛行機が大好きで、日本で最初のパイロット養成学校「日本飛行学校」の第一期生だったです!

これでは安易に、円谷氏が飛行機の知識不足で、ウルトラホーク1号に水平尾翼を付けたとは考え難くなりました!

 

何かあるんじゃないか…。

何かあるんじゃないか…。

そう私は考えましたが、ウルトラホーク1号には、ある特徴があることを思い出したのです!

その特徴とは、ウルトラホーク1号は、分離して飛行できる機能があることです!

アルファー機、ベータ機、ガンマ機と、三つに分離して飛行することが出来ます。

真ん中の細長いものが、アルファー機ですね!

この分離した状態のウルトラホーク1号を、航空力学的に見てみたいと思います。

まず、一番左のベータ機は、三角翼の形をしており、十分飛ぶ形をしています。

一番右のガンマ機も同じです。

しかし…。

水平尾翼らしきものがついたアルファー機には、揚力を得るうえで、十分な面積のある主翼がありません!

よく見ると、小さなそれらしいものはありますが、明らかに面積不足です

これでは飛行体として、理論的に飛ぶことが出来ないのですが…。

ここで私は、ミサイルが飛ぶ原理を思い出したのです!

ミサイルには、方向を制御する動翼はついているものの、大半のものには主翼がありません。

ならば、ミサイルはどうやって水平に飛んでいくのでしょうか?

その答えがコレ↓

実はミサイルって、斜めになりながら、その胴体に発生する揚力+エンジン推力の垂直ベクトル成分の力で、水平

に飛んでいくのです!

このことに気付いたとき、私はウルトラホーク1号に付けられた、水平尾翼らしいものの役割りが分かりました!

この水平尾翼らしきものは、アルファー機が飛行する際、ミサイルと同じ原理で飛行するため、機体を斜めにする目

的のための「動翼」だったに違いありません!

 

ようやく謎が解けました!

ウルトラホーク1号は、分離してアルファー機だけで飛行する際に、水平尾翼らしきものが、実は必要不可欠だった

のです!

 

しかし…。

しかし…。

ここで、新たな疑問が出てきました。

それは…。

長くなるので次回に回します!


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