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link Team Maru-WGC Team Maru-WGC (2024/12/25 18:57:23)

feed 2023年グライダーヨーロッパ選手権大会(Leszno) Day4−Day6 (2024/1/2 12:33:19)

  Aug.2 Wed / Competition Day4

Task: AAT 3:00 233.5km/447.7km(339.4km)
晴れました!今日は西から雨の予報があります。最初に西に向かい、その後東に向かいます。クラウドストリートを渡りながら飛ぶことになりそうです。早めにスタートし、気象条件が悪くなる前に飛び切りたいと考えています。
AATの説明は こちら

良さそうな雲がいっぱい。

本日のタスク

曳航開始直前に市岡クルー到着!
朝6:00にワルシャワに到着、レシュノまで直接移動してきました。着いて10分後、翼端持ちとしてクルー業務スタートです。

到着早々に翼端持ちをする市岡クルー

では、出発!



競技開始後、選手に気象状況や他機の状況を伝えるため、地上クルーがデータを調査して無線で選手に伝えます。

データ収集中。電源とネット環境は必須です。

各国のベースキャンプが並んでます。

地上からはだんだんと雲が薄くなり、気象条件が良くなくなってきたように見えています。
オンライントラッキングからも各機苦戦している様子が見えました。

★Maruコメント
本日はスタートは大成功。第一レグもグッド、第二レグ前半まではうまくいきました。しかし、第二レグ後半から上がりにくいコンディションになってしまいました。苦手なタイプのサーマルです。最終レグはこれに翻弄されて大幅に遅れてのフィニッシュとなりました。
夜は今日から合流の市岡クルー歓迎の宴。頼りにしてます!


Aug.3 Thu / Competition Day5
Task AAT with 4areas 3:00 172.5km/421.4km
風が強く吹いています。
朝の作業。水バラストを翼に積んでいます。

フライトによい条件のエリアが狭く、タスクエリアもコンパクトに設定されました。
本日のタスク
出発前の空の様子。

Maruも飛び立ちましたが、飛行場上空はどんどん暗くなってきました。
どんよりした空ですが、今日もいってきます!
各機低めの高度でガグルを組んで粘ってます。上がれず一度降りてきて再度飛びたつグライダーも何機かでてきました。Maruは北側の雨を避けた場所で粘っているとの無線がはいりました。
北側の雨が見えました。あの雨の向こう側で飛んでいるとのこと。

ジリジリと高度獲得中

地上でも強いシャワーなテントが吹き飛びそうな風の中、クルーも選手サポートしていました。一度降りてまた飛び直す機体も多く、厳しい条件が続いていたようです。
地上も強いシャワーに見舞われ、チームテントに避難しました。


そのような状況の中、Maruが無事帰ってきました。


★Maruコメント
今日は上空の風が240度で50km/hを超える強い風で難しいコンディションでした。ただ昨日に比べるとサーマルは上がりやすかったのでよかったです。スタート前は滑走路周辺にシャワーエリアが発生し、クライムするのが非常に難しいコンディションでしたか、結果的に非常にうまく対応することができ、非常に良いスタートを切ることができました。
第一レグは一緒にスタートできたガグルと良いフライトができたと思います。
第二レグは少し遅れましたが、第二エリアのターンで良い判断ができたので、フィニッシュすることができました。第二エリアを奥まで行きすぎた先行機はシャワーに阻まれてフィニッシュすることができなかったようです。
本日トップのセバスチャンは第二レグて30kmのオフトラックをしたにもかかわらず、私の速度より20km/h速い平均速度を出しています。これがセバスチャン自身が判断できたものなのか、地上サポートによるものなのか、明日セバスチャンに聞いて確認してみようと思います。フィッシュはギリギリでしたが、良いフィニッシュができました。以上です。
コメント長いかなー。

開口一番「いやー、しごかれた」 しんどかったようです。


Aug.4 Fri / Competition Day6
Task RT  Distance:324.9km

雲は多く風が強いです。が、昨日とは異なる気象条件で雨にはならない予報です。ブリーフィング後は選手とクルーで今日の情報確認と戦略を共有しています。クルーは地上から選手に無線で情報提供をします。そのためにも意識あわせはとても大事です。

タスクは今大会初のレーシングタスク。スタートタイミングは各機異なるので先にゴールした人が勝ちというわけではありません。スタート→指定されたポイントをクリア→ゴール!までの時間が1番短い人(平均速度が1番速い人)が今日のチャンピオンです。
RT(レーシングタスク)については こちら

気象条件が当初より思わしくなく、タスクが変更になりました。発航開始時間も後ろ倒しとなりました。気象条件が悪くなる予報なので、できるだけ早くスタートしたほうが良さそうな状況です。
本日は最後尾からの離陸。出発まで空を観察。

出発後、地上でオンライントラッキングなどから選手の位置高度、他の機体の位置高度を確認して、無線の届く限り選手へ情報提供をしています。また、上空の選手から依頼された情報を調べて提供もしています。

PCは必須。気象情報、他機の動向など様々な情報を適切に伝える市岡クルー

スタート後2時間ほどしたあたりから、飛行場のまわりの空はどんどん静かになっていきました。トラッキングからも各機なかなか上がれず苦労している様子がみえました。Maruは途中でエンジンをかけてアウトランディング扱いとなり戻ってきました。今日は距離点のみとなりました。そして18mクラスのタスクコンプリートは4機だけ、という難しいレースとなりました。

★Maruコメント
今日も難しい日でした。曳航順が最後だったので、スタートまで時間が少なかったですが、良いクライムができて良いタイミングでスタートができました。
スタート後のサーマルはファーストレグは難しいサーマルが多くて、少し遅れる展開になりました。
第二レグから上空が雲に覆われ対流が少なくなったので、大きくオフトラックして第二旋回点に向かいました。
何とか第二旋回点には届いたのですがその後をつなげることができず、最終レグでエンジンをかけることになりました。うまくいくと思ったら、うまくいかないところがあり、思った通りのフライトをワンフライトを通して続けることが難しくてもどかしく思っておりますが、しばらく辛抱してみたいと思います。


ヨーロッパ入りから2週間が経ちました。頼れるクルーのイッチーに後を託し、リーダー赤石は一足先に帰国の途につきます。
前半戦は昨年の世界選手権のような派手な高速レースとは異なり、渋い条件で粘り強く飛ぶことが求められる展開となりました。

後半戦はどのような展開となるか?引き続きの応援よろしくお願いします!
今回はこのメンバーで参戦

整備士資格もあるイッチー。頼りになります!

上空の選手に地上から無線で情報提供。チームで戦います。

発航サポート。クルーはなくてはならない存在です。

(文・写真 赤石)

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