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帰国して3日目、水没したダイコン（ダイビング用コンピューター）を買いに
早速ダイビングショップに行った。
ダイビングショップは閑散期の2月決算が多いと言う。
在庫処分、決算セールで安くなる、今が買い時だ。
ポンペイ滞在中にもネットで探し、行きつけのショップ「AQUOS　池袋店」と
やり取りをしていた。
正確には、水没したダイコンを買ったショップにクレーム交じりのやり取り。
「こんな事があり得るのでしょうか？・・・」

危険なハングは人には薦められないが、ダイビングはお薦め。
持論XX　「ハングは面白い、ダイビングは楽しい」
嘗ての「やりたい事リスト」には、「何時かは家族でダイビング」があった。
2010年3月、ドバイ駐在の直前、娘と沖縄に行き、一緒にダイビング・スクールに入った。
私は20数年前に買えば良かった今更ながらのAdvance、娘はOpen Waterを取得。
娘とは一度だけドバイでダイビングをしている。「やりたい事リスト」Doneである。
因みに昨年2月、ダイビングを再開した娘と、久しぶりに伊豆に潜りに行ったのだが、
当日朝5時ごろ、私が結石になって潜れなかった。伊東の病院に救急搬送された。
人生本当に想定外の事ばかりが起こる。

一昨年、息子がスクールに入りダイビングを始めた。嬉しい限り。
「ダイコンを買いたいけど、何かお薦めはある？」
不思議なもので、丁度2か月前、息子から相談を受けていた。
「二つ買うかもしれないので、もっと安くなりませんか？」
娘のスクール代は出したので、息子にはダイコン代を出そう。
二人の子供、それなりにバランスを取る。親父から教わった子育て学である。

「決算の話はその通りなんですが、今年は2月末で渋谷店を締めるんで、
そちらの在庫削減に集中しています。」
「えっ、何故閉店するんですか？ダイビング人口が減っていてそれが理由ですか」
「仰る通りです。」
驚愕の事実、悲しい限り。
自分が楽しんで来たものが、消え掛けて行こうとしている。
世はリアルからバーチャルへ。バーチャル体験で終わらせる方の多いこと。
めんどくさい。危ない。
確かに今回移動だけでも3日掛かり、それでやっと15ダイブが出来る。
タイパもコスパもそれだけでは合わないだろう。
でもこのツアーで私が他にどれだけのものを得たことか。
人との出会い、出発前には予想しなかった様々な体験、考える機会。

ハンググライダーも悲しいかな風前の灯である。
リアルの面白さを伝えたい。
そんな中で自分が出来る事は何かないだろうか。
Project FAC（Flight Aid Company) のテーマでもある。

交渉は中々進まない。全く値引きが通らない。
こういう時は正面突破ではなく、別の方法で攻める。
シュノーケルの先端が割れている。普段は使わないが滝つぼスイムでは不便だった。
ダイビングのログブックを今回書き切った。1冊30枚強。
ダイビングはまだまだ続けるつもり。
今回で合計368本、少なくとも後100回はやるだろうから4冊は欲しい。
総額1万円を超えるものをレジに積み上げ頼み込む。
「ダイコンの悲劇もある事ですし、これを全部タダにして下さい。」　
作戦成功、とは言え、「こけたら三倍返し」にはまだまだ遠い。

そもそもダイコンをどの機種にするのか。
同じ機種が渋谷店で安値で売られていると「悪魔の誘い」があった。
んんん、販売実績と不良率を教えて頂く。ポナペでショップの方にも相談して却下。
腕時計式が一般的だが、水没後に残圧計とセットのコンボ式を貸り、使い易かった。
一回の作業で残圧と水深等が二つ同時に見れる。
一回2秒の作業、一ダイブで20回見るとして合計40秒の削減になる。
100ダイブで4000秒、約67分、2ダイブ弱分の時間が創出できる。
1ダイブ8000円として、16,000円換算だな。良し、これからはコンボ式にしよう。
「えっ、ここまで計算するの！」と思われるだろうが、例えばハングで時間を競う時は、
こうした計算をしてタイムを縮めている。競技とはそういうものだ。
また工場や事務の効率化等もこうしたものだろう。
そもそも私は普段腕時計をしないので、腕時計式は使いにくい。
コンボ式なら腕時計式の装着の手間、時間もなくなる。
良し、この機会にコンボ式に切り替えよう。これでプラス１倍返しゲット！

渋谷店は、2月25日、18時に閉店すると言う。
寂しくなって、25日夕方に「AQUOS　渋谷店」を訪問する。
久しぶりの渋谷、以前の通勤経路であり、昔はこちらを利用していた。
これはハングに使える。これはパラに使える。
小物を沢山衝動買いする。いや「やる事リスト」には買いたい物が列挙されている。
1時間で合計15品目、20点を購入。応援買い（？）は2万円を超えた。
記念すべき、閉店最後の客となる。

「武士は食わねど高楊枝」　ん？何か違うなあ。
まあ、最後は、お金より気持ちである。
とは言え寄付はしない。値引き交渉もする。
目指すは次へとつなげること。その場しのぎでは仕方がない。

追記
ダイビング仲間の皆さんへ
ダイコンはコンボ式がお薦め！　まあ　これは好み次第ですが。
携帯アプリのReliveの利用は　超お薦め。
港からどう移動して何処で潜ったか、非常にわかりやすい。
ん！これも「旅の思い出」サービスに入れたらどうだろうか。