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link 平木啓子の奮戦記 平木啓子の奮戦記 (2024/10/31 8:42:39)

feed ワールドカップスーパーファイナルin ブラジル7日目 (2024/3/13 5:49:18)
昨日はかなり本格的に雨が降り、今日はどうなかーって感じでしたが、予報では雨は降らずいつもより少し雲底高度は低いけどタスクできそう、とのことでした。
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今日のバスはこれ。ブラジルは山の中に家がポツンポツンてあって、未舗装道路でつながっています。で、その家の子供たちを学校に通わせるため、スクールバスがデコボコ道を通って山の中まで送迎しています。そうしないと就学率が下がっちゃう。なのでスクールバスは4駆で車体の下をデコボコで打ち付けないためのガードとかがついています。雨の次の日は、テイクまでの道がぬかるんでて途中で登れなくなるかもしれないので、この頼もしいスクールバスが先発となりました。

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雲が多く、涼しくていいんだけど、あんまり上がる雰囲気はありません。でも67キロタスクが発表され、11時30分にゲートが開けられました。私は最初は様子見でしばらくでなかったんだけど、先に出て行った人が高くはないけど上げているのを見て出ることにしました。だって風がまた後ろからとかになっちゃったらいやですもんね。ステイできるなら出て空中でコンディションが好転するのを待とう、と思ったのでした。

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と、ところが、、、先に出た人たちは、右にある大きなつるんとした岩盤をトップアウトしてなんとかステイしていますが、私たちのタイミングはトップアウトするほど上がりません。岩盤は右手、でも今日は右回りの日、すりすりしながら進んで、少しリフトがかったところで左に少しシフトして右回りをしようとするも、回るために開けた隙間に入り込んでくるグライダーやら、リッジソアリング始めるグライダーやら大混乱。。。なのに次々とグライダーが供給されてもう危ないなんてもんじゃありません。この岩盤離れたら降りちゃうかもと思いつつも、耐えられずに3番手くらいで離れてしまい、敢え無く早々と地上人となってしまったのでした。がくがくがっくしです。その後、上昇が更に弱くなったらしく、次々と同じところにグライダーが降りてきました。20機以上はいたかな。みんなで不機嫌に黙々とグライダーを畳んでいました。と、さっきまでいた岩盤のところで雨が降って来た、レベル2とかレベル1とか無線が騒がしくなってきました。テイクオフも雨が降り始めて出られない状態のようです。でも我々が下りたところは降っていないし、下から見た感じだとそんなに降ってるように見えなかったので、まあ続行だろうな、なんて思っていましたら、かなり本降りになったらしくレベル3コールが入り、タスクキャンセルとなったのでした。ええ、うそ!やっ、、やったー!!降りちゃったパイロットたちみんなで歓声を上げてガッツポーズしちゃいました。その後キャンセルあるあるで・・・スカーっと晴れきてソアリングコンディションになってしまったのでした。いや~ん、ラッキー!
このキャンセルについて、選手用チャットに50件以上の投稿がされていて、みんなはどう思ってるのかなと覗きましたら、不公平だったし危なかったのでキャンセルにして良かった、って意見が多いように見受けられました。
キャンセル擁護派の意見(1)20機以上もの選手が早々に降りてしまうようなタイミングでオープンするのは良くなかった(2)岩盤の高い所にいたが危険なくらい雨が降ってきた(3)50機ものグライダーが弱いコンディションで岩盤近くでひしめき合って危険だった(4)半数以上の選手が雨でテイクオフできずスタートに間に合わなかった。
キャンセル反対派(1)雨の降っていない場所に移動できたはず(2)テイクオフタイミングを選ぶのは選手自身の問題(3)雨が降ったとしてもそれがスポットであれば避けることができるので、レベル3と言われても別の場所の選手の意見を聞いてから判断すると前の日のブリーフィングで言ってたのに今日それが実行されなかった。
オーガナイザー側は難しい判断ですよねー。まあ私にとっては、ラッキーなキャンセルだったんですけどね。
それにしてもブラジル、中々うまく飛べないです。アメリカのビオレッタさんて女子に、「ケイコ、去年のメキシコであんなにすごかったのにどうしたの?」なんて心配されちゃいました。ねー、なんでだか調子上がらないですよー。明日はガツーって頑張りたいので晴れますよーに!



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