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西高東低で寒気が入ってくるのに気温が上がって南風が入ってくる、いったいどんな風が吹くんだろ。関東平野は北西風の強風域がやってくる、飛べるところは何処だ。
見つけた、浅間山ブロックに入る都幾川なら飛べるはず、車を駅に置くか悩んだけどエリアまで行って様子見、クロカンへ出たときゃ考える。

Naviter 社のOmni 新型万能小型バリオ、過去のデータからサーマルポイントを表示してくれる。んっ何の表示も出ないのは、当然です誰もログを上げてないんだから。
午前中に様子見で飛んだら半端ない荒れ方、久し振りに空を見ながらフルブレーク、果たして飛んで良いものだろうかと自問自答。
昼過ぎから逆転層も消え始め積雲も出来てきた、えーいままよとテイクオフ、一気に1300まで行くけど後が無い。何度か乗り継いで目標の1450到達、前回は1200で出たら谷間に撃沈。北方向の積雲を確認しつつスタート、尾根が終わるまでほぼランディングはない、マイナス5からプラス10までのジェットコースターフライト。


ようやく寄居の町を過ぎて穏やかになる頃は喉がカラッカラ、写真ですか？、手を離す＝レスキュー投げる時って感じの空域、リポDスーパー10本は要るファイトー10発。


児玉町で上げきると北と南のコンバージェンス上には積雲が桐生の町まで続いてる、なんか行けそうな気がしてきた利根川くらいは渡っておくかと。

深谷市の北側を抜けて行くつもりが新幹線へ差し掛かったころからフルアクセルで10キロ、んっなんか表示が変だぞ、あ～マイナスが付いてるバック10キロで下がり始めた。これはかなりヤバいですよ、何とかせねばフォローしょったら100km/hは出そうだぞ。
山側に踵を返して高度を下げねば、リフトの嵐の中を翼端折りフルアクセルでやり過ごす。スパイラルだと吹っ飛ばされて熊谷の町中へ突き刺さる、大事件勃発だけは避けねば。
畑は沢山あるけどバックで降りるには広ーい田んぼが欲しい、目星を付けた田んぼの遥か風上からバックアプローチ、ノーブレークで着地と同時に振り向いてフルブレーク＆猛ダッシュ、三段飛び10mを決めて止まった。ぷはーと呼吸再開、アドレナリンが全身を駆け巡っている。


パックしてると軽トラのご夫婦がきて質問タイム、駅まで遠いけど頑張れなーと去っていく。
さてと畳んでいるとまた軽トラがやってきた、おじさんが可愛そうだから送ってやるよと。ありがとうございます、今年は送ってもらう事がやたら多いのだ。コロナが終わってみんな優しい心に戻ってるみたい。


距離は大したことないけど、学ぶことの多いフライト、一番の学びはこんな日には飛んじゃいかんてことだな。大人しく自転車乗ってれば良かったかって、そーとも言えない転んで怪我してたかも、大人しく部屋で本を読むか？。晴れた日にそれが出来ればしんさまにはなってないのだ。


深谷上空の時の風、こりゃーバックするわけだわ。
よゐこは決して真似しては駄目だよ。