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私のブログ注目記事三選!その2 (2024/6/7 19:42:25)
私のブログ注目記事三選!
前回は、第三位「首長竜の首はなぜ長い?」と、第二位「伊能忠敬の日本地図が正確すぎる理由」。
この二つについてご紹介させていただきました。
そして…。
今回は、いよいよ私のブログ注目記事、第一位のご紹介です!
…。して、私のブログ注目記事の第一位なのですが…。
「 サンテグジュペリの死の真相 」なんです!
これ、有名ブロガーの方がリンクを張っていただいたために、異常なほどにアクセスが多くなりました!
サンテグジュペリとは、童話「星の王子さま」の作者です。
彼は、小説家として名を馳せていましたが、飛行機にも大変な興味を持ち、自ら数多くの冒険飛行にも挑戦していま
す。
そんなサンテグジュペリが書いた「星の王子さま」は、彼の遺作となってしまいました。
フランス人であるサンテグジュペリは、第二次大戦のさなか、ナチスがフランスに進行してくると、アメリカに亡
命…。
そこで、自ら志願してアメリカ陸軍に入隊しています。
そこで、サンテグジュペリに与えられた任務は、偵察機のパイロットでした。
彼は、それまで数々の飛行機を操縦した経験を生かして、F-5Bという偵察機を操縦することになりますが…。
地中海、コルシカ島の近くにてドイツ機に撃墜され、その最後を遂げたことになっています。
しかし…。
このサンテグジュペリの最後については、以前より「自殺説」も存在していました。
サンテグジュペリのその時の心情、彼の生い立ち、軍での扱われ方などを考えると、自殺も十分考えられたからで
す。
この、ドイツ機に撃墜されたとも、自殺したとも、どちらとも考えられる、モヤモヤとしたサンテグジュペリの死の
真相について…。
私がこのブログの中で、ちょっと他のサンテグジュペリの研究家の方たちとは違い、「飛行機オタク」の目で、彼
の死の真相について、意見を述べさせてもらったのです!
この、他の研究家の方と違う、飛行機オタクの目からの意見が、結構皆さんの注目を集めてしまったようですね!
…。で、その「飛行機オタクの目からの意見」なのですが…。
私は、サンテグジュペリが最後を遂げたときに搭乗していた飛行機、F-5Bの性能に注目したのです!
サンテグジュペリを撃墜した飛行機は、ドイツの戦闘機「Bf-109」と言われています。
このことなんですが…。
飛行機オタクの私の意見として、ドイツ機Bf-109で、サンテグジュペリが搭乗していたF-5Bを撃墜すること
は、ちょっと不可能としか思えない!というものなのです。
なぜ、Bf-109でF-5Bを撃墜することは出来ないのか…。
それを、もっとも分かりやすく説明するのが、下の図なんです!
これは、サンテグジュペリが最後に搭乗していた偵察機「F-5B」のベースとなった、戦闘機P-38の内部を説明した
図です。
偵察機F-5Bは、戦闘機P-38を偵察機とするために、機銃を下ろしてカメラなどを積んだ改造機なので、基本的には
同じ飛行機です。
この飛行機の二基載せられたV型12気筒エンジンの後ろに注目していただきたいのです!
何やらゴチャゴチャとした機器類が、結構後ろまで詰め込まれていますよね!
コレ、何かといいますと…。
空気の薄い高高度を飛ぶことを可能にした、スーパーチャージャー、ターボチャージャー、インタークーラー…。
そんな機器なのです!
F-5Bは、このような高高度を飛ぶために特化した飛行機だったのです。
そのためこの飛行機は、10000メートル以上の高高度においても、楽々と飛行することが可能でした。
対する、サンテグジュペリの飛行機を撃墜したとされる、Bf109なのですが…。
エンジンのすぐ後ろがコクピットになっていますよね!
この構造では、高高度を飛ぶために必要なターボチャージャーを積むことが非常に難しかったんです!
実際Bf-109は、大戦末期まで、数々の改良を施されながらも、高高度性能不足に泣かされてしまっています。
…。
つまり、何が言いたいかというと…。
サンテグジュペリの任務は、敵地の偵察です。
そのため、ドイツ機が飛ぶことが出来ない高高度を飛ぶことが出来るF-5Bを使って、敵地偵察をすることが、彼の
「任務」だったはずです。
それなのに…。
高高度性能が悪いBf-109に撃墜されること自体がおかしいのではないか?
敢えてサンテグジュペリは、撃墜される低高度を、このF-5Bで飛んでいたことになるのです。
これはちょっとおかしいのではないか…。
飛行機オタクの私としては、そんな疑問を持たざるを得なかったのです!
この、飛行機オタクとしての意見が、結構皆さんにとっては興味を惹かれ、私のブログのアクセスが多くなったよう
ですね!
しかしコレ…。
結果的に合点のいく、つじつまの合った結末を迎えることになるんです!
サンテグジュペリの搭乗機F-5Bは、その後発見されて、彼の親族の財産管理のため、海から引き上げられて調
査されることになりますが…。
このとき、酸素マスクを見つけることが出来なかったようです!
酸素マスクがなかった…。
コレ、単純にサンテグジュペリが忘れてしまった!!としか考えられないんです…。
酸素マスクがなければ、いくら高高度性能の良いF-5Bでも、パイロットが息切れになってしまうため、飛べるのはせ
いぜい5000メートルの高度まで…。
この高度であれば、確かにドイツ機Bf-109 に撃墜されても不思議ではありません!
…。
そういうことで…。
サンテグジュペリの死の真相については、やはり、ドイツ機に撃墜された可能性が一番高いのではないかと、
私も思うようになりました…。