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松本サリン事件の過ち…。 (2024/7/1 9:19:15)
あの松本サリン事件から30年がたってしまいました。
同事件は、全く関係のなかった近所の会社員の方に、しばらく濡れ衣が着せられるというおかしな事件でした。
マスコミ、警察、それらの報道により、世間のほとんどの方は、この会社員の方が犯人だと騙されてしまいました。
事件の真犯人のオーム真理教の面々も、教祖麻原彰晃に洗脳されてしまっていましたが…。
世間一般の方たちも、恐ろしいことに、マスコミや警察の報道に洗脳されてしまっていたんです…。
若い方は、既にこの事件をご存じない方も多いと思いますので、松本サリン事件の概要をご説明します。
当時、オーム真理教という宗教団体がありましたが、この宗教団体の狂気に満ちた教祖麻原彰晃が指示。
自分たちに不利な判決を下す裁判官を暗殺するため、猛毒サリンが松本市でばらまかれました。
この猛毒により、結果的に8名の方が亡くなられた事件です。
が…。
このとき、たまたまこの事件が起きた近所に住まわれていた会社員の方が、農薬を混ぜて除草剤を調合していたた
め、事件の第一報告者でもあるこの方が、真っ先に猛毒をばらまいたと疑われてしまったのです。
それから半年ほどの間、マスコミも警察も、そして、世間の人々も、この会社員の方が犯人だと信じていたのです。
私は当時、この事件を聞いて、真っ先に…。
農薬を混ぜただけで、そんな猛毒が出来るわけないでしょ!冗談でも言っているの?
そう思っていたのですが、周りの人たちは…。
そんなことはない。犯人はあの会社員だ!
そう口をそろえて言っていたので、私もいつしか、この事件のことについては口を閉ざすようになりました。
当時、私の周りの人で会社員の方は犯人ではないと言っていたのは、友人の化学のドクターだけ…。
これ、落ち着いて論理的に考えれば、会社員の方が犯人ではないことは簡単に分かったはずなのですが…。
マスコミや警察の報道により、世間の方のほとんどは落ち着いて物事を考えられなくなっていたのです!
まず、化学の基本なのですが…。
農薬と農薬を混ぜただけで、新しく猛毒が生成されるなんて、理論的に考えられません!
なぜならば…。
農薬と農薬を混ぜても、それらが混ざり合うだけ…。
水に塩を入れたら塩水が出来るだけの事…。それと同じなんです。
中世の魔法使いのおばあさんの薬じゃあるまいし…。
もし会社員の方が犯人だとしたら、最初からサリンのような猛毒を使って除草剤を調合しなければ、あのような事件
は起こらないはずなのです。
猛毒となるようなものを作るならば、「化学反応」が必要です。
化学反応は、必ず熱などのエネルギーの出入りを伴います。
つまり…。
サリンのような猛毒を作ろうとした場合、この熱などのエネルギーを管理する「設備」が必要なんです!
例えば…。
水に電気というエネルギーを与えれば、水素と酸素に分解することが出来ます。
反対に…。
水素と酸素を一気に反応させれば、大量の熱が生まれ、ゆっくり反応させれば電気を得ることが出来ます。
これが化学反応です。
つまり…。
化学反応にはエネルギーの出入りが必ず起こり、そのエネルギーを管理する設備が必要なんです。
そんな設備を、犯人扱いされた会社員の方が使っていましたか?
化学では、非常に初歩的なことだと思うのですが…。
マスコミ、警察、そして、世間一般の方たちも、この化学の基本を、「報道」という「洗脳」によって忘れていたん
ですね!
本当、洗脳って怖いと思います…。
結局この会社員の方は、のちに無実だと分かり、この事件の真犯人はオーム真理教ということになりました。
が…。
その後もこの会社員の方は、無実と証明されながらも、無知な世間の人々から非難を受けたそうです。
ここで私は皆さんに言いたいのですが…。
物事、人の言うことを鵜呑みで信じて、とやかく言うのはとても危険なこと!
マスコミや警察だって「嘘」をいうんだから、相手が社会的にどうであろうと、自分の頭でまず考えてみて!
ということなのです。
過去、人類はこの松本サリン事件と同じような過ちを繰り返し続けています。
戦争なんてその最たるもの…。
ちょっと考えてみてください。
戦争で得をするのは、上層階級の人たちだけでしょ!
ならば、マスコミなどを使って、一般の人を洗脳し、戦争を起こさせるんじゃない?
そのへんを、忘れてはいけないんじゃないかな?