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<飛丸日記 9月18日> 「やっぱりハンググライダー」
飛丸日記
(2024/10/31 8:42:30)
<飛丸日記 9月18日> 「やっぱりハンググライダー」 (2024/9/29 3:16:18)
9月14日より若者が合流、今日から9日間を共に過ごす。
若者は晴男ではなかった。天気は相変わらずぱっとしない。
まあ、「神様は時々しか振り向いてくれない」ものだ。
17日、若者にフランス選手権、全英オープン、そして私が墜落しかけた場所を見せようと
31日ぶりに、ラニャーニャのランディング、そしてテイクオフを訪れる。
もう帰国していたと思っていたのだろう、ランディングにあるバーの方々、驚きの表情。
もはや「いつもの」で出てくる「コークゼロ」、ここに来ると頼むのを日課にしていた。
午後はADPULに戻ってグライダー・トレーニング。
二人で順番に乗ると思っていたが、なんと練習機は二機用意されていた。
今やほぼ一人で操作させてくれる。「あっちへ行ってもいいか」
渋い条件の中、今まで行った事がない場所へ行き、目標にしていた盆地一周を達成した。
「お前、大分上達したな。」 教官から嬉しい限りの一言。
夕方にはどしゃ降り。気象の変化が激しい。
もしハングやスイフトで飛んでいたら今頃どうなっていた事か。
この手軽さは嬉しい限り。
「ハングは辛いし大変だし、休みを取って来るならグライダーが良いですね。」
我が愛するハングを愚弄する若者。んんん、しかし否定できない。
翌日、今日も曇り空。夕方からは雨の予報。
今度は若者にADPUL北のテイクオフを見せようと山に登る。
今日が最終日。明日の移動準備もあって、念の為、ハングを積むが
13時半からはまたグライダーの練習予定を入れた。
何度も道に迷いながら着いたのは13時前後。あきらめもつく天気。
さあ降りよう、というギリギリの時に、気が変わった。
ここでハングで飛ばなかったら、私もグライダーが一番と思ってしまう。
大急ぎで組む。若者はグライダーの練習に下山する。
テイクオフは14時半過ぎ、17時からは雨予報。
1時間半飛んで1時間で片づけ、30分で退避する。
出来れば今回グライダーとスイフトで行った2700mのブルー・マウンテンに行きたい。
明らかに条件は今日が一番悪い。
兎に角1時間で行けるところまで行き、30分で戻って来よう.
テイクオフすると、予想以上に強い上昇気流にあたる。直ぐに雲底に付ける。
丁度若者の乗るグライダーも下から上がって来る。
並んだところを写真で取りたいが、待ってはいられない。時間がない。
谷風の東風ド強風で途中から速度55km/hでも前に進まなくなる。高度を落とすのみ。
ひょっとしたら降りるかも。対地高度は500mを切る。
最悪に備えて降りる畑を決め、その後に雨宿りの為退避すべき場所を探す。
西の天気を絶えず気にしながらのフライトだった。
こんな時、グライダーやスイフトなら楽に前に進むのに。
いや、ハングも捨てたもんじゃない筈だ。
85km/hまでスピードを出し、何とか山の中腹に辿り着く。
東斜面に回り込み、斜面で発生する上昇気流を使い徐々に高度を回復する。
1時間2分、時間だ。決めた事は守ろう。高度は1930m、止む無く帰路に着く。
帰りは追い風に乗り速い。
途中で経験したことがない荒れた風にぶつかり、もみくちゃにされながら2400mまで上げる。
もうブルー・マウンテンの山頂は真横だ。やった、また「神様は振り向いてくれた!」
1時間38分のフライト。降りると若者が駆け付け、機体を解体するのを手伝ってくれた。
この日、結局雨は降らなかったのだが、危険を回避する為、決めたルールで自分を律し、
そして目標を達成できた。
ブルーマウンテン。グライダーでも、スイフトでも、そしてハングでも飛べた。
いや、苦労して達成した目標、その感慨はひとしおである。
9日間、途中断食までしてこの日を待った甲斐があった。
結論、「やっぱりハンググライダーが一番」
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<飛丸日記 9月18日> 「やっぱりハンググライダー」 (2024/9/29 3:16:18)
9月14日より若者が合流、今日から9日間を共に過ごす。
若者は晴男ではなかった。天気は相変わらずぱっとしない。
まあ、「神様は時々しか振り向いてくれない」ものだ。
17日、若者にフランス選手権、全英オープン、そして私が墜落しかけた場所を見せようと
31日ぶりに、ラニャーニャのランディング、そしてテイクオフを訪れる。
もう帰国していたと思っていたのだろう、ランディングにあるバーの方々、驚きの表情。
もはや「いつもの」で出てくる「コークゼロ」、ここに来ると頼むのを日課にしていた。
午後はADPULに戻ってグライダー・トレーニング。
二人で順番に乗ると思っていたが、なんと練習機は二機用意されていた。
今やほぼ一人で操作させてくれる。「あっちへ行ってもいいか」
渋い条件の中、今まで行った事がない場所へ行き、目標にしていた盆地一周を達成した。
「お前、大分上達したな。」 教官から嬉しい限りの一言。
夕方にはどしゃ降り。気象の変化が激しい。
もしハングやスイフトで飛んでいたら今頃どうなっていた事か。
この手軽さは嬉しい限り。
「ハングは辛いし大変だし、休みを取って来るならグライダーが良いですね。」
我が愛するハングを愚弄する若者。んんん、しかし否定できない。
翌日、今日も曇り空。夕方からは雨の予報。
今度は若者にADPUL北のテイクオフを見せようと山に登る。
今日が最終日。明日の移動準備もあって、念の為、ハングを積むが
13時半からはまたグライダーの練習予定を入れた。
何度も道に迷いながら着いたのは13時前後。あきらめもつく天気。
さあ降りよう、というギリギリの時に、気が変わった。
ここでハングで飛ばなかったら、私もグライダーが一番と思ってしまう。
大急ぎで組む。若者はグライダーの練習に下山する。
テイクオフは14時半過ぎ、17時からは雨予報。
1時間半飛んで1時間で片づけ、30分で退避する。
出来れば今回グライダーとスイフトで行った2700mのブルー・マウンテンに行きたい。
明らかに条件は今日が一番悪い。
兎に角1時間で行けるところまで行き、30分で戻って来よう.
テイクオフすると、予想以上に強い上昇気流にあたる。直ぐに雲底に付ける。
丁度若者の乗るグライダーも下から上がって来る。
並んだところを写真で取りたいが、待ってはいられない。時間がない。
谷風の東風ド強風で途中から速度55km/hでも前に進まなくなる。高度を落とすのみ。
ひょっとしたら降りるかも。対地高度は500mを切る。
最悪に備えて降りる畑を決め、その後に雨宿りの為退避すべき場所を探す。
西の天気を絶えず気にしながらのフライトだった。
こんな時、グライダーやスイフトなら楽に前に進むのに。
いや、ハングも捨てたもんじゃない筈だ。
85km/hまでスピードを出し、何とか山の中腹に辿り着く。
東斜面に回り込み、斜面で発生する上昇気流を使い徐々に高度を回復する。
1時間2分、時間だ。決めた事は守ろう。高度は1930m、止む無く帰路に着く。
帰りは追い風に乗り速い。
途中で経験したことがない荒れた風にぶつかり、もみくちゃにされながら2400mまで上げる。
もうブルー・マウンテンの山頂は真横だ。やった、また「神様は振り向いてくれた!」
1時間38分のフライト。降りると若者が駆け付け、機体を解体するのを手伝ってくれた。
この日、結局雨は降らなかったのだが、危険を回避する為、決めたルールで自分を律し、
そして目標を達成できた。
ブルーマウンテン。グライダーでも、スイフトでも、そしてハングでも飛べた。
いや、苦労して達成した目標、その感慨はひとしおである。
9日間、途中断食までしてこの日を待った甲斐があった。
結論、「やっぱりハンググライダーが一番」
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