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<飛丸日記 10月1日> 「大企業(?)との闘い方」 その1
飛丸日記
(2024/10/31 8:42:30)
<飛丸日記 10月1日> 「大企業(?)との闘い方」 その1 (2024/10/5 16:01:53)
写真はヘルシンキの街を歩いている時に目に飛び込んでいた看板。
「ふざけてこれをブログの写真に載せているのか」等と思わないで欲しい。
観光中もいろいろと考えていた結果である。
「ブログ発信による情報収集」
この作戦は中々当たりだった。ブログのお蔭もあって、かなりの情報が収集できた。
勿論それだけではない。材料メーカー、メッキ会社、そして同業他社へのヒヤリングも行った。
因みに同業他社との話しは、独占禁止法上の縛りを考え、何を何処まで聞いてよいか
事前にお役所に確認した。
シヤチハタさん社内の話に至っては、既に社長さんより私の方が詳しいのではないか。
友人より実際に製品が販売されている海外市場での卸値の価格動向も確認できた。
昨年の8月、採算是正の為に値上げをお願いしたが、2か月経っても何の返事がなかった。
暫くは受領したのかもわからない。再三にわたって催促し、挙句の果てに返ってきた返事が
「他原材料の値上げを受け、製品値上げをしたところです。
貴社の値上要請をは受けられません」
という開いた口が塞がらないものだった。
確かに製品値上げはされている。
そしてこの回答もさもありなんの、下請法に対する社内研修の状況も伺える。
止む無く昨年11月末に公正取引委員会に相談、
シヤチハタさんにその事を伝えると、手の平を返して満額回答だった。
そして起きたこの出来事。
これはお役所の方に教えてもらったのだが、
この事だけでも「報復措置の禁止」に該当する違法行為の可能性が高いらしい。
「コスト削減出来た分は戻して欲しい。」シヤチハタさんの要請に応えるべく
メッキ会社さんとも話し合って方法を練り、3月にコスト削減策を幾つか提案した。
どれを選択するかの回答もないまま、いきなり取引終了のレター。
何故、突然、60年もの付き合いがある町工場を手紙一つでバッサリ切りに来たのか。
やり取りの中で、メイルを落としている方々が、それぞれどういうお考えなのかの推察。
そして実際の意思決定は誰が行っているのか。
何時、どこでどんな会議がなされ、他社への見積がなされ、その回答がどんなものであったか。
憶測も含め、様々な情報が集まって来る。
何せ「錦の御旗」はこちらにある。上から押さえつけても、そういった話しは漏れてくるものだ。
交渉窓口だった方は、こちらにはなんの連絡もなく、6月末に突然会社を辞めてしまった。
その理由がなんなのかもわかった。
そもそも未だに辞めた連絡はない。ビジネス・マナーとして一体どうなっているのか?
あまりにびっくりする話ばかり。あくまで人伝に聞いた話なので、その真実性はわからないが、
そうした情報を得たというのは一つの事実である。
「プランEを考えよ。」
20年前の話しだが、伊藤忠で投資案件の申請をする時には、リスク発生の対策として、
シナリオを3つ予想し、それぞれの対策を申請書に書く事になっていた。
とは言え、私が書いた申請書で、実際に事業を初めて見ると当たったためしがない。
そこで考えたのが、この「プランEを考えよ」である。
要はシナリオを3つではなく5つ考え、場合により、その対策を事前に打っておく。
ここまでしておくと、大抵はこの5つのシナリオも当たりはしないが、近いものが出てくる。
直ぐに対応を図る事が出来る。いや、昔打っておいた対策が見事に効いてくるのである。
これはハングライダーにも役立つやり方だ。
「Beyond Imagination」 「想像を超える」という言葉があるが
今回は正にそれだった。プランEまでの何処にも当てはまらない。
んんん、仮にこれが事実だとすると、打つべき次の一手はなんだろう。
「週刊誌」なり「書籍」なり、いろいろと模索をして来たが
「舞台裏の真実」からは全く的外れな内容だ。
まあ、大企業というものの実態は想像通り、という事か。
とは言え、今後起きる事は容易に想像できる。
長年にわたり安定供給の体制を組んだ会社から、無理して安値を提示した会社への切替。
一時的には良いのだろうが、長期的には続かず、結局高くつくのだろう。
いやまたそこも切り捨てられ、次へと乗り換えられるかもしれない。
何時までつづくのか、この負の連鎖。
思った感想、大企業の人と言えど、もう少し勉強して欲しいものである。
何が合理的な価格なのか。長期に取引を行うにはどうあるべきか。
そして世の中の事、町工場の事。
大企業(?)との闘い方 その1 「先ずは情報収集」
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<飛丸日記 10月1日> 「大企業(?)との闘い方」 その1 (2024/10/5 16:01:53)
写真はヘルシンキの街を歩いている時に目に飛び込んでいた看板。
「ふざけてこれをブログの写真に載せているのか」等と思わないで欲しい。
観光中もいろいろと考えていた結果である。
「ブログ発信による情報収集」
この作戦は中々当たりだった。ブログのお蔭もあって、かなりの情報が収集できた。
勿論それだけではない。材料メーカー、メッキ会社、そして同業他社へのヒヤリングも行った。
因みに同業他社との話しは、独占禁止法上の縛りを考え、何を何処まで聞いてよいか
事前にお役所に確認した。
シヤチハタさん社内の話に至っては、既に社長さんより私の方が詳しいのではないか。
友人より実際に製品が販売されている海外市場での卸値の価格動向も確認できた。
昨年の8月、採算是正の為に値上げをお願いしたが、2か月経っても何の返事がなかった。
暫くは受領したのかもわからない。再三にわたって催促し、挙句の果てに返ってきた返事が
「他原材料の値上げを受け、製品値上げをしたところです。
貴社の値上要請をは受けられません」
という開いた口が塞がらないものだった。
確かに製品値上げはされている。
そしてこの回答もさもありなんの、下請法に対する社内研修の状況も伺える。
止む無く昨年11月末に公正取引委員会に相談、
シヤチハタさんにその事を伝えると、手の平を返して満額回答だった。
そして起きたこの出来事。
これはお役所の方に教えてもらったのだが、
この事だけでも「報復措置の禁止」に該当する違法行為の可能性が高いらしい。
「コスト削減出来た分は戻して欲しい。」シヤチハタさんの要請に応えるべく
メッキ会社さんとも話し合って方法を練り、3月にコスト削減策を幾つか提案した。
どれを選択するかの回答もないまま、いきなり取引終了のレター。
何故、突然、60年もの付き合いがある町工場を手紙一つでバッサリ切りに来たのか。
やり取りの中で、メイルを落としている方々が、それぞれどういうお考えなのかの推察。
そして実際の意思決定は誰が行っているのか。
何時、どこでどんな会議がなされ、他社への見積がなされ、その回答がどんなものであったか。
憶測も含め、様々な情報が集まって来る。
何せ「錦の御旗」はこちらにある。上から押さえつけても、そういった話しは漏れてくるものだ。
交渉窓口だった方は、こちらにはなんの連絡もなく、6月末に突然会社を辞めてしまった。
その理由がなんなのかもわかった。
そもそも未だに辞めた連絡はない。ビジネス・マナーとして一体どうなっているのか?
あまりにびっくりする話ばかり。あくまで人伝に聞いた話なので、その真実性はわからないが、
そうした情報を得たというのは一つの事実である。
「プランEを考えよ。」
20年前の話しだが、伊藤忠で投資案件の申請をする時には、リスク発生の対策として、
シナリオを3つ予想し、それぞれの対策を申請書に書く事になっていた。
とは言え、私が書いた申請書で、実際に事業を初めて見ると当たったためしがない。
そこで考えたのが、この「プランEを考えよ」である。
要はシナリオを3つではなく5つ考え、場合により、その対策を事前に打っておく。
ここまでしておくと、大抵はこの5つのシナリオも当たりはしないが、近いものが出てくる。
直ぐに対応を図る事が出来る。いや、昔打っておいた対策が見事に効いてくるのである。
これはハングライダーにも役立つやり方だ。
「Beyond Imagination」 「想像を超える」という言葉があるが
今回は正にそれだった。プランEまでの何処にも当てはまらない。
んんん、仮にこれが事実だとすると、打つべき次の一手はなんだろう。
「週刊誌」なり「書籍」なり、いろいろと模索をして来たが
「舞台裏の真実」からは全く的外れな内容だ。
まあ、大企業というものの実態は想像通り、という事か。
とは言え、今後起きる事は容易に想像できる。
長年にわたり安定供給の体制を組んだ会社から、無理して安値を提示した会社への切替。
一時的には良いのだろうが、長期的には続かず、結局高くつくのだろう。
いやまたそこも切り捨てられ、次へと乗り換えられるかもしれない。
何時までつづくのか、この負の連鎖。
思った感想、大企業の人と言えど、もう少し勉強して欲しいものである。
何が合理的な価格なのか。長期に取引を行うにはどうあるべきか。
そして世の中の事、町工場の事。
大企業(?)との闘い方 その1 「先ずは情報収集」
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