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link 飛丸日記 飛丸日記 (2024/12/25 18:57:24)

feed <飛丸日記 9月26日> 「全てのものを、テーブルの上に出せ」 (2024/10/5 5:52:59)
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伊藤忠時代、希望して長くいたブルネイを除き、最長3年で部署異動をしていた。
総合商社の良いところは、同じ会社で働きながら、全く新しい世界に飛び込めることだ。
特に出向すると、周りは知らない人ばかり。
いきなり人格を変えて、全く違うタイプの人間として生きる事が出来るのではと思う。
さて、今度はどんな人間を演じようか等と赴任する時には考えた。
まあ、実際にはそんな事は出来ない。自然体が一番。

新天地では先ずは自己紹介。
そして次にやる事が、「全てのものをテーブルの上に出す」ことだ。
要は新たな取り組みをする時は、可能な限り課題をあぶりだし、また将来の可能性を考える。
「やるべき事」、「やりたい事」を列挙する。そして、「やれる事」からやって行く。
ここで漏れや見落としがあると、他に大問題があるにも関わらず、枝葉末節に囚われ、
時間を浪費してしまう。また、実はもっと「やりたい事」があったと後でわかり後悔する。
先ずは全てを並べ挙げ、俯瞰して、何をやるか、また手を付ける順番を考える。

ここまでは正論なのだろうが、ここで私の性格が問題を引き起こす。
処世訓そのXX 「To be Gready」 (貪欲たれ)
「やりたい事」が幾つもあって、取捨選択が出来ない。
そこでもう一つの格言が活きる。
処世訓そのXX 「二兎を追わぬものは二兎を得ず」

ただ今回、自分でもちょっとやり過ぎなのはわかっている。
なんと二兎ではなく六兎なのである。
しかもそれは「Project 10」の中の一項目にしか過ぎない。
「ハング」に「スイフト」、「始祖鳥」に「トライク」、そして「電動付ハーネス」に「グライダー」
あっ、「パラグライダー」もあった!

9月25日、ハング・メーカー、AIR社の社長との会話。
「あなたに初めて会った時、電動付ハーネスで飛ぶ様子を見て、感動した。
やるにはどうすればいいか相談したら、薦められて2013年ここに来てスクールに入った。
お蔭で今は日本で唯一電動付ハーネスのライセンスを持っている。
今回のツアーの目的の一つは電動付ハーネスを買う事だ。今やそれが最後の課題になった。
あの時の先生を改めて紹介してくれ。」
直ぐにその場で電話をしてくれた。残念な事にもうスクールどころか販売もしていないと言う。
あたり散らす。「んんん、あなたが火をつけた私のこの情熱はどうしたらいいんだ!」
「わかった。俺もあれは大好きだ。私の会社で作ろう。」
ツアー終了間際、土壇場で最後の課題達成に目途が付いた。

ADPULでグライダーの練習を受ける中、日本でお世話になっている方と連絡を取り合う。
帰国後、グライダーを続けるにあたり、次のステップは何か?
グライダーはスイフトや始祖鳥より更に高く、3000万円を下らない。
何人かで共同購入・保有するのが一般的だ。
買うならこんな機体が良い等と言ったアドバイスを受ける。
見るとドイツ製である。調べると工場はフランクフルト空港への帰路上にある。

早速日本の代理店を調べ、連絡を取り、購入希望者として訪問を手配してもらった。
前の晩に100km移動して行程上の街に泊まり、翌日朝の6時から9時までは仕事。
その後180kmを走り、約束の時間2分間に到着した。

9月26日 DG Aviation 訪問
嘗ては年間30機を作っていたというグライダー会社である。
今は生産能力は8機にまで減っているという。
今、発注したら納期は2028年末との事。
「そんなにオーダーを抱えてるなら、増設して生産能力を増やせば良いではないか?」
と尋ねると、技術者がいないと言う。
確かに工場というものは一度縮小してしまうと、中々元には戻せないものだ。
お金の問題ではない。何よりも大切なものは時間。それはもう戻ることは出来ない。

工場見学と会社説明、また自己紹介のプレゼンを実施、
得意技、作った資料の使い回し、フル活用。
スライドを数枚換えたパワポ資料で、もう6回はプレゼンをしている。

その後、スカイスポーツの未来を語り合う。
この衰退をどうやって踏みとどまらせるべきか。

これにて、ビジネス・トリップとしての全行程が終了した。

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