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谷川俊太郎 (2024/11/19 18:40:16)
小学校5年・6年の担任の先生が、国語の時間に毎回、詩のプリントを配っていた。
その中で今でも記憶に残ってる詩の一つが谷川俊太郎の「生きる」。
生きる
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと
生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ
詩は縦書きの方がいいと思うけど、しょうがない、横書きで紹介。
この詩は有名で絵本にもなっているらしい。
小学校5年・6年に教わった詩、他にも、高村光太郎の「道程」、宮沢賢治の「雨にも負けず」、三好達治の「雪」なんかが頭に残っている。そのプリントを綴じていた紙ファイル、残しておけば良かった。。