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link Team Maru-WGC Team Maru-WGC (2025/12/16 19:19:15)

feed グライダーヨーロッパ選手権大会2025(Békéscsaba) Day3〜Day5 (2025/8/31 14:32:46)
29.July Tue Competition Day3
No contest 

晴れました!
朝の時点でまだグライダーはグリッド(発航点に並べること)はしないようにとの連絡あり。コンディション弱いかもだけど今日はやるでしょ、とブリーフィングに参加。

雲はかかっていますが、晴れてます

ブリーフィング会場

が、なんと、本日は前日までの雨でランウェイコンディションが悪く、グラスランウェイ(草地)は発航ができないため、18mはキャンセルとのこと…初めてのケースでびっくりでしたが、明日の回復に期待して撤収作業。

積んだ水も出します。

観光でも、といいたいところなのですが、近場に観光地がないので今日は家でNetflix鑑賞会とします。

飛行場にて
飛行場にあった消防車

吹き流しの付け替え。 ポールを倒してまた立て直してました。

30.Jul Wed Competition Day4
Task Polygon with 4 points
distance:390.4km
晴れました!今日は飛べます。

爽やかな朝です。

朝の準備作業を終えて、まずは重量計測。大会前に機体が規定の範囲内の重量に収まっていること確認します。重い方が高速性能がよくなるため、計測した重量をオーバーしていないか、毎日計測確認がされます。

毎日グライダーの重量計測をします。メインギアの下に体重計を置いて計測します。

無事に計測終了し、発航点まで車で牽引してグライダーを運びました。
発航点にグライダーを運びます。

本日のタスク。指定されたポイントを順番に回ってくる距離固定のレース設定。タスクシートに書かれた直接のコース距離の合計が390.4km。実際はサーマルの発生場所やより高度を落とさないコースを選択するので直線に沿って飛ぶわけではなく、そこも戦略です。
ブリーフィング後ランウェイへ。 1列にグリッドして出発前の準備を行います。

12:30曳航開始
曳航の順番を待ちます。 今大会の初フライト。いよいよ始まります。

曳航索をつけます

Maruも飛び立ちました。
出発!

初日、無事に着陸です。


今日はレース初日。安全にタスクコンプリートすること目標でした。無事目標達成!



<パイロットコメント>
本日は中層に湿域があり、後半オーバーキャストする予報になっていったので、レイトスタートは危険と考えていました。トップの速度は120km/h後半から130km/hと想定。また、400km相当のタスクなので、3時間30分でフィニッシュできるよう、遅くとも13時半までにスタートし、16時半にはコンディションが弱くなる予報のため、17時までのフィッシュを目指しました。

積雲コンディションでコンディションの立ち上がりが
早いことは、中層に湿域があることのサインで、おそらく予報通りオーバーキャストでコンディションが悪くなるパターンと思いました(湿っているので不安定になる)。地上は北風だったので、スタートラインの北側の雲底付近で待機するようにしました。

スタートゲートオープン13:16のの20分前ぐらいから各機スタートラインに移動開始したので、私もスタートライン方向に移動しました。ゲートオープンの5分前にイベントマーク、スタートゲートオープン後すぐにスタートできるよう準備しました。
ゲートオープン後、しばらくスタート待ちが続きましたがそれほど長く続かず、何機かスタートしたのが見えたので、スタートウインドウの残り1分30秒、イギリスが出たところで私もスタートしました。ベストなスタートが出来ました。

第一レグはオーバーキャストしなかったので、140km/h近いコンディション。第二レグ前半も同様でしたが、第二レグの後半から予報通りオーバーキャストが次第に始まりましたので、スローダウンしてとにかく高度を落とさない、キープハイを心がけました。それまでは平均上昇率2m/s以上を使ってたのですが1.5m/sでも使うようにして、良いガグルをフォローして慎重に進みました。

第2旋回点の手前でFlarm(衝突防止装置)が急に動かなくなり、どうしたのかしらと思いながらも第2旋回点クリア。その後LX9070のGPSも動かなくなってることに気が付きました。何度か電源を入れ直してみたところ、15分後位に回復しました。後ほどわかったのですが、ウクライナ戦争の影響でGPSの妨害電波を定期的に発信しているようで、おそらくその影響のようで15機ほどが影響を受けたようです。戦争は遠いところのように思いますが、とても近くで起きていることを感じさせる時間でした。
FAIのファーストカテゴリーイベントでGPS jammingの影響が出たことは初めてとのことで、スコアリングはオーガナイザーも2ndロガー、それでも駄目なら何らかのIGCファイルを出力できるデバイスでの確認と、フレキシブルな対応をしていました。
(後日GFACの方にお伺いしたところでは、GPSアンテナの上にキャノピーフラッシャーが搭載されていると、GPSアンテナがフラッシャーの陰になり電波を側面からしか拾えなくなることで、ジャミングの影響が出やすいとのことでした。Oudie N、Nano4 は問題ありませんでした)

第3旋回点に向かう時にはさらにオーバーキャストが進んだので、慎重にルートを取りました。ちょっとルート取りをミスって200mほどガグルから下げてしまいましたが、その後はガグルをフォローし、2分遅れでフィニッシュができました。

第3旋回点へのルート取りで1つ失敗がありましたが、それを除けばクライムもグライドもうまくいき、上達が感じられるフライトだったと思います。今日も気持ちよく早く寝て明日に備えたいと思います。


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