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link Team Maru-WGC Team Maru-WGC (2025/12/16 19:19:15)

feed グライダーヨーロッパ選手権大会2025(Békéscsaba) Day6〜Day8 (2025/9/2 19:39:44)
1.Aug Fri Competition Day6
Task RC Polygon with 5 points
Distance:546.7km

快晴です。
朝10時の北東方向。 青空の中に1つだけ雲が見えます。

今日はレーシングタスク。ロングタスクがでました。ゴルフだとパー5ホールのイメージです。
長めのタスク設定です。
ブリーフィング後のミーティング。 暑いハンガーの中では机の上のハンディファンはみんなに羨ましがられます。

青空の中に雲が1つ出来ていました。空の空気も活性化している模様。今日はアーリースタートを意識して、条件が弱くなる前に帰ってくる戦略です。
暑くて熱い1日になりそうです。

11:30曳航開始
上空にはクラウドストリートができています。
雲がどんどんできてきました。

雲のでき方

クラウドストリート

次に出発です。
曳航機到着
出発!
次々と発航させるため、スタッフが頑張ってくれています。

このような日は上昇気流を探すのに雲を利用します。早めにスタートする、と言っていましたが今日はどのようなフライトになるでしょうか?

グライダーが飛び立ってしまうと、地上からは飛ぶ様子を直接見ることができません。
そのため、トラッキングシステムをつかって各競技グライダーの位置を確認します。
今回はGlide&Seekというツールを使っています。
観戦方法は こちら
先頭のガグルと一緒に第一旋回点をクリアして第二旋回点に向かってます。

この先、ブルー(雲のない)エリアがあるようで、地上からクルーが無線で情報いれました。

地上ではクルーが衛星写真や気象情報、他機の動向などの情報を適宜上空のパイロットに無線で送ります。グライダーレースは情報戦でもあります。クルーの役目は重要です。

前日無線の到達距離が80kmほど先から届かないことが発生しました。
他国の無線の状況を各チームにヒアリングしたところ問題なしだったとのことで、日本チームのアンテナ設置場所の横の樹木の陰の影響が考えられたため、アンテナ設置場所を空の開けた場所に移動しました。
おかげで150km先まで届くようになりました。
飛行場の西側には良さそうな雲が広がっています。


ロングタスクを飛びきりました。集団から離れるとこなくよいレースだったと思います。お疲れ様!


<パイロットコメント>
本日は540kmタスクで想定平均速度は130km/h、4時間10分位のレース時間を予測していました。サーマルコンディションの終わりが16時半から17時の予報なので、13時にはスタートしたいと思って飛び立ちました。サーマルタイムに対してタスクが長いため、スタートスロットの選択肢が少なく、結果10分位の間に全機がスタートする展開になり、私にとっては飛びやすいコンディションになりました。

昨日の振り返りを活かして、スタートラインの風上側で待機することを心がけ、大きい積雲が発達したのでイベントマーク後の8分間に高度の維持をすることができ、ガグルのスタートに合わせてベストなスタートを切ることができました

第一レグは順調、第二レグも順調でした。クルーから事前に無線レポートのあったドナウ川を渡る際のブルーエリアを乗り切るために、ブルーエリアの直前で雲底まで上げてからブルーエリアを渡ることができ、ガグルの中で1番高い高度でドナウ川を渡ったすぐ西側にあった上昇気流に到達することができました。ブルーのエリアの幅は30〜40km位でした。西風のためドナウ川の風下側(東側)にブルーエリアが広がります。ドナウ川の西岸(風上側)は西風がドナウ川にあたることでトリガーされたリフトが発生しますので、渡りきるとリフトがあることが多いです。

ドナウ川西岸は、土壌が変わることからコンディションは弱くなるのがいつものパターンなので、ここもガグルを使って飛びました。バラトン湖南の旋回点ターン後の折り返し後半は結果的に先頭集団で飛ぶことができ、第2旋回点を回れました。旋回点折り返し後のサーマリング中にバラトン湖の南に巨大なテント村が見えました、あとで調べたところ、ハンガリーで最大の夏フェスの開催地(Ozora村)だったようでした。(2022年に勤務先の同僚の方が行かれたそうです。)

折り返し後も後続のガグルと抜きつ抜かれつで飛び、結果は132km/h、920点の出来栄えでした。自分としては悪くない出来栄えだったと思います。


今日も暑かったので夕食後にスイカを食べました。
1/4カットで約120円。甘くて美味しいスイカでした。明日も天気良さそうです!

2.Aug Sat Competition Day7
Task RC Polygon with 5 points
Distance:521.6km
今日も晴れてます。
今日も晴れました。昨日よりは少し空が白く見えます。


今日も500km超えのタスクです。
昨日ブルーだったドナウ川は超えず、ドナウ川手前での折り返しのコース設定です。気象コンディションは昨日と似ており、雲を使った飛び方になりそう。アーリースタートを目指し、気象条件が良いうちにフィニッシュする計画です。西から寒冷前線の接近に伴い天気が崩れる予報のため、西側エリアは早めに飛びきりたいとのこと。
朝の情報チェック。こちらは地表の水分量のデータ。
雲の予報。西から雲に覆われる予報だそうです。

ランウェイにでて、出発準備です。
フライトコンピューターの設定


出発前ランチ

今日はいつもと反対に南向きに離陸。風向きが前日までと変わりました。タスク設定された北側と西側に雲が見えます。
北側にも雲が出始めました。
西側に雲ができてきました。

上空のコンディションはいかに?長いレースが始まります。今日も無事離陸しました。

オンライントラッキングで観戦できます。
ゲートオープン12:47
日本とハンガリーの時差は7時間。いま日本は土曜の夜かと。ビール片手に観戦してみてはいかがでしょうか?
観戦方法は こちら (リアルタイムのため、現在はレースの様子は閲覧できません)

地上 クルーはスタート前の情報提供しながらおにぎり食べてます。忙しい時間帯なのです。

<本日のレース展開>
12:47 ゲートオープン  
全機離陸してから30分後からスタート可能となります。グライダーは上空で高度を稼ぐor維持しながらゲートオープンを待ちます。この時間の間に同じ気象条件の下、高度を稼ぐor維持することになり、スタートまでの条件が同じになります。
スタートのタイミングの計り方は大事です。気象条件が良くなるとみて、スタートを遅めに取るか、悪化が早いとみてスタートを早めにするか。
今大会ではスタートを切るためにはルールがあります。イベントマークという「スタートの意思表示」を押してから8分後にスタート可能となり、その後5分間がスタート可能時間となります。イベントマークは3回まで押すことができます。「そろそろスタートを」と思って押してから8分後、スタートには適さない状況になっていることもあります。その時は再度イベントマークを押すのですが、その後8分経たないとスタートできません。このイベントマークのタイミングがスタートを左右します。
13:19スタート 18mクラスの中では遅めです。
13:19 スタート

13:50 第一旋回点クリア フランスチームと飛んでいます。フランスチームは現在上位にいる強いチームです。どこまで一緒にいけるか!?
13:50 第一旋回点クリア

14:18 地上からは見えませんが、いま飛行場の西側を通過。第二旋回点に向かってます。

ベースキャンプから見える西側の空。クラウドストリートがあって良さそうに見えます。

14:50 第二旋回点クリア フランスチームを追いかけています。ちょっと離されてきました。
14:50 第二旋回点クリア
15:45 第三旋回点クリア 
フランスチームからは遅れ、後ろからきたイギリスチームと一緒に飛んでいます。
15:45 第三旋回点クリア 

16:10 キープハイで飛んでいましたが、ちょっと低くなってしまいました。高度上げ直して第4旋回点に向かってます。
16:10 高度上げ直して第4旋回点に向かってます。

16:30 第4旋回点クリア!あと100キロちょっと。
16:30 第4旋回点クリア

16:45 グイグイと高度獲得中。上がりきったらファイルグライドか?
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