『晏子』(全四巻) 宮城谷昌光
新潮文庫 単行本は1994年刊
春秋時代の斉の話。 晏子は主に晏嬰を指すが、晏嬰とその父である晏弱の2人とも晏子と呼ばれているらしい。
1巻2巻は晏弱、3巻4巻は晏嬰、という構成だが、晏弱は武官であり晏嬰は文官。なので、話としては晏弱編の方がおもしろい。でも、宮城谷氏が書きたかったのは晏嬰であり、晏嬰を書くためには晏弱から書かないと晏嬰が起ち上がらなかったらしい。
次も斉の人の話を読む予定。時代は進むけど。
評価:9点