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『豊臣秀長』（上・下）　堺屋太一

　文春文庫　単行本は1985年刊

今年の大河ドラマは観なかったけど、来年は観る予定。けっこう楽しみにしている。

その予習がてら読んだ。秀長の生涯はほぼ秀吉の生涯と同じだし、秀吉の歴史小説はいろいろと読んできたので、その生涯におけるイベントはほぼ把握してるけど、まあ直前予習だな。

堺屋太一はけっこう好きな作家で、その著作もいろいろ読んでおり、これも読みやすかった。経済企画庁長官を務めたこともあるし、経済的側面からの記述等はさすがでありわかりやすかった。例えば「織田信長は軍事力の基礎が経済力であることを明瞭に意識し政策化した最初の日本人である。」というような。

残念なのは賤ヶ岳の戦いまでで終わっていること。

それ以降も秀長の活躍はまだまだあったんだから、もっと書いてほしかった。

 

評価：8点（途中すぎるので2点引いた）