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link 呉本圭樹blog 呉本圭樹blog (2025/1/10 10:39:10)

feed まさかの天気 (2016/1/15 14:05:39)
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昨日と今日、まさかの雨。
バジュデでの過去の大会で、雨など降ったことがない。
これはいったいどうなっているんだ。


天気に文句を言っても仕方ないが・・・・・。



初日選手ブリーフィングから始まったワールドカップのスーパーファイナル。
雨のため、キャンセルのアナウンスから始まったのである。

「今日は討論がゆっくりできる」と冗談だか本気だかわからない台詞から始まった選手ブリーフィング。
まずは、このエリアの位置、気象の特殊性等々の話。


バジュデは、メキシコ湾と太平洋に挟まれた風の集まる場所であるのにプラスして、
火山性の土地柄、サーマルも強いものになるのだという。


標高も高い位置にあり、滞在しているバジュデの町が標高約1790m、T.O.は約2290mの土地。
エリアに吹く風、そして、ホットスポットと呼ばれる非常にサーマルが活発になり、時に危険になる場所の説明、
空域制限についての説明があった。

さて、その後が問題。
ワールドカップは毎年競技ルールの見直しをしているのだが、今年もそのルール改正が行われる。
ただ、個人的にはSFは2015年のレースなのだから、それが2016年度のレースから適応すれば良いのではないか
と思うのだが・・・・・。

今回、特に大きなルール変更に関しては、（ここからは競技をしていない人にはわかりずらいのですが）
スピードポイントの大幅修正。
ゴールした時につく3つの大きなポイント、
１．距離得点（ゴールをしたら満点）
２．スピードポイント（レースにかかった時間に対してつくポイント。ES（時間のゴールライン）を一番早く切った人が最高点）
３．リーディングポイント　（レース中にどれだけリードして先行していたかに対してつくいわばボーナスポイント）
がある。

この中の、２．スピードポイントの割合を減らすというものである。
このポイントは、頭のいい人たちによって決められた2時曲線に換算して点数がつくのだが、
上位の選手であればあるほど点数に差が開く。数秒違っただけで、大きく点差ができることがある。
その為に、選手達は、最後の最後に最高速度を出して、1秒でも早くゴールをきろうとするのである。
が、そこには大きな危険もある。
ゴールに向かうだけの最低限の高度で1秒でも早いゴールを目指すので、グライダーも極限のスピードになり、
いつグライダーが潰れてもおかしくない状態。
高度があれば、最悪緊急パラシュートを投げれば良いが、高度が低いこのシチュエーションでは、
それもできないリスクが高くなるということで、大会主催者は頭を悩ませるところ。
選手としてはレースなのだからやはり1秒でも早く、そして1つでも順位を上げたいところなのでもあるのですが。

ただ、この変更で、３．のリーディングポイントの割合を大きくすることで、
レース中、リスクを追って先行していく選手にポイントを稼がせるというものなのである。

つまりは、ゴールした順で順位が更につきづらくなるということ。
リーディングが評価されるのは、確かに嬉しいことだけれど、見ている人、競技をやっている人にも
順位が発表されるまでわからないというのは、どうなんだろうか。

「公平性」や「安全性」を重視するあまり、「わかりずらさ」が大きくなってしまっては、
競技を見る人がつかなくなってきて、ますますレースが、「マニアック」なものになるのではないだろうか。


とにかく、当然選手からもそういった意見もでて、結局、今回の大会でこの新ルールが適用されるか否かは、
後日の選手投票ということになった。

さて、そうしたことで、この日はNoフライトとなった。
まずは昼食をとりに、町の地元の人でにぎわう食事どころで昼食。


その後は街の散策をしてその日を終えた。
翌日はフライトの可能性があるということで、休養。

雨のバジュデの様子



そして翌日。


まさかの雨。

流石の主催者もこの日は早めにキャンセルが言い渡され、観光に連れて行かれることになり、
せっかくなので言ってみたが、これが残念だった。

1時間でつくといわれた場所に到着したのが2時間半。
そして雨でキャンセルだというのに連れて行かれたのは、マヤ文明時代のピラミッド跡。



最初は博物館でよかったが、
その後は外。
雨なのに雨対策はなし。


半分意地でみる


何かの苦行か何かなのだろうか。


マヤ時代にこれが築かれたのは驚きだが、
それ以上に、帰りたいという思いの強い観光だった。


バジュデに戻ると綺麗な夕焼け。
明日こそはフライトができそうです。



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