ホーム
>>
RSSセンター
>>
大会3日目にしてタスク1 『選択』
呉本圭樹blog
(2025/1/10 10:39:10)
大会3日目にしてタスク1 『選択』 (2016/1/16 11:53:17)
ポッドキャスト : image/jpeg
RSSセンター
メイン | 簡易ヘッドライン |
大会3日目にしてタスク1 『選択』 (2016/1/16 11:53:17)
ポッドキャスト : image/jpeg
晴れ!
ようやく来た晴れ!
待ちに待った晴れです。
大会3日目にしてようやくタスク1。
ようやく飛べる。
私だけでなく、選手全員が少し浮き足立っているような気がします。
昨日まではしっかりした雨だったので、湿度が若干高く感じます。
遠くには綺麗な雲海も広がっている。
T.O.にはスポルティバのブースも出ていて、インポーターの方もきていたので、
チームスポルティバで記念撮影
その後は、しっかり念入りに準備です。
グライダーを出して、ザックを仕舞って、ラインを伸ばしてみて、GPSを出して。
これが終わってようやく一息。
今日のタスクが発表されるのを待ちます。
タスク(その日の競技内容)が発表されると、全員GPSにターンポイント(いわゆるチェックポイント)を入力。
本日のタスクは79km。
最初は北西へ、そこから南西にT.O.のある山を越えていき、また北西。
最後にT.O.のすぐ下にあるランディングがゴール。
コンディションは、まだいつものバジュデほどよくなっていない様子。
スタート前
さて、この日のタスクは地図では下図の通り。
離陸はゲートオープン(離陸可能時間)後すぐに飛び出したのですが、この日はレーススタート時間まで
1時間30分もの時間がある。
離陸してスタートライン近くのぎざぎざとした断崖の岩山に張り付いて高度を上げる。
ホットスポットとされるこの場所は、とにかくサーマルが荒れる。
いつもよりも弱いという割には、サーマル同士がぶつかったり風がぶつかったりしていて、
とにかく安定したサーマルにならない。
最初っから気が抜けない。
スタート時間が近付くにつれ、130機のグライダーが荒れた空域に入ってくる。
3次元的に注意を払いつつ、高度を上げないといけない。
いつもスタート前が一番ストレスになる。
時間が来てスタート。
まずは谷を渡って先の山沿いを飛び、1のターンポイントを取る。
ここはいい調子。
スタート直後は、低目でのスタートをしたが、上手くラインにのり、高度を高くしながら先頭を行く。
しかし、今日はこの時点で1つ問題が発生していた。
T.O.の時、小枝が右のブレークライン上部に絡んでいた。
上手いこと絡んでしまっていて取れない。
通常飛行には問題ないが、これがこの日のタスクを苦しめる要因にもなった。
旋回や、アクセルを踏んでスピードを上げるとき、これが翼の空気の流れ(リフレックス)を殺してしまっていたので、
何度この日グライダーが潰れたことか・・・・・。
その1番ひどいのが、ターンポイント1に向かう途中。
当然山沿いをスピードを付けて飛んでいくなか、私のグライダーが一気に全部がつぶれて翼が一瞬なくなったのだ。
「まずい!」と思う前にブレークを一気に一度引き込んでグライダーにきっかけを作る。
回復と同時にグライダーがまた凄いスピードで前に進むので、それをしないためにもう一度一気に引き込む。
運よくグライダーがバランス崩さず旋回に入らなかったので、一瞬で回復に成功。
高度を失ったが、リカバリーで切る位置。
ターンポイント1を取って2へ向かう。
ここからがコースの分かれ道
トップで折り返した私を含んだグループは青のコースを選択。
山をある程度折り返して高度を取れたところで一気に山から離れて、そのまま平野を飛ぶ。
ターンポイントを切り返してそこで高度を取ったグループは紫のコースで対岸の山へと取り付いて
尾根上を飛んでいった。
距離は我々のほうが短く先行。
しかしこの日はサーマルが弱くスピードがつかない。
紫のコースを行ったグループは、高い高度で対岸に取り付き、
高度を落とさないままターンポイント3に向かう。が、やはり遠回りで、スピードは上がらない。
我々の青のコースは大集団。50機以上がいるので、サーマルを見つけやすいので、サーマルが弱いものの、
なんとか先に進んでいく。
そしてこの後が最大の選択で、私はその選択を間違った。
いや、勝負しなかった。
平野を行っていた大集団は、ターンポイント3で青と赤に分かれた。
青を私が引っ張っていく形で選択。
なぜなら高度が低くなっていた割りにサーマルが弱く安全パイを選択したから。
南から風が流れ込んできていたので、山の南側に回りこみ、高度をロスして何とかターンポイントを取る。
赤を選択した少数の集団は、かなり高度が低くつらい状況。
一方、前半で緑を選んでいた集団は高い高度でターンポイント3を取り、我々の上を抜いていく。
そして青、緑は共に紫のコースでターンポイント4に向かった。
当然ピンクのコースのほうが断然距離が短い。
しかし、サーマルが弱く、なかなか上昇できていない。
私は遅れをとりながら、緑の集団を必死で追う。
赤いコースを選択した選手の多くは実はこの時点でランディングしてしまったらしい。
中にはヤッセンや、オノランといったトップ選手もここで降りていた。
だが、結局、この集団が、その後、高度を上げきり、その直線的なコースで最後のターンポイントをとり、
そのまま折り返してESS(End of speed section タイム計測終了ポイント)をきっていったのである。
私は、何とか前の集団との差をつめていったが、
最後まで抜けきることができず、32位。
トップとは10分の差であった。
この日ゴールした日本人は私と大澤選手。
聖子選手も確実にゴール。
私と同じような順位に多数の優勝候補が入り、
タスク1から波乱の幕開けとなった。
タスク1ダイジェスト
明日からはコンディションがよくなっていくことを期待。
元気をつけるため、今日は日本食レストランにチャレンジ
寿司、テリヤキ!!
なんとなく違うが、味はおいしい。
よし、明日もがんばります
execution time : 0.005 sec