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link 呉本圭樹blog 呉本圭樹blog (2025/1/10 10:39:10)

feed 今の気持ちをそのままに (2016/3/4 23:44:32)
本来なら今ごろ和歌山県に向かっている予定でした。
今週末は、今年最初の国内戦です。

本日は脳外科の検査でした。
心配されていた脳出血の拡大はなく、脳外科的にはしばらくの経過を見ていく。
ということでした。
しかし、左脳後ろにある脳出血および脳のダメージは広がりを見せる心配はなくなったものの、
身体のように回復するものではないということです。
そのダメージの代償は、左目の視力の低下および、視界の範囲が狭くなったということ、
そして、それによって遠近感がまだ上手くつかめていません。

事故から約1ヶ月がたとうとしています。
時間の経過は正直、短いんだか長いんだかわからなくなっていますが、検査さえも終わっていない、
そして今後の治療計画がまだ立っていないことに若干の苛立ちと、自分のこの状況を整理し切れていない自分にいらだちます。

そう、多くの方に言っていただいていますように時間をかけるしかない、あせるな、あわてるな。
それは自分でもわかっていますし、そう自分に言い聞かせ、今できることは何かを探し準備をすることで自分を保っています。

さて、今日のブログは弱気な私をさらけ出すことにあります。
そして、それを出し切って、先に進むことにします。
私は運がいいことに生き残っていますし、回復もできるはずです。
勿論、回復しない機能もあります。でもそれは慣れていくしかない。そして、他の機能で補っていくしかないのです。

絶望しているわけではありません。私は今回のことを、自分の責任で起こした事故を誰のせいにすることもできませんし、
そこには確かに前を向きすぎてこけそうな自分がこけてしまったのだということは認識しています。
それよりも怖かったのは、今こうして考えること、思うこともできずに命を失う可能性があったこと。
手や足に障害が残ることもあったこと。それを半日ごとに思い出すこと。

昨年は、フライヤーの友人が半身不随になり、プロのライダーの友人を一人亡くしました。
申し訳ない。私はそれよりはマシだと思ってしまうのです。

今にして思えば意識が戻ってからの数日、明らかな幻覚を見てすごしましたが、それ以外の出来事もどこまでが
現実だったのか、わからないと思うことがあります。

そしてそれを思うたびに自分は生かされた時間をどうしていこうかと考えるのです。
そう、私はやはり空を飛ぶこと、世界を見ることそしてそれを多くの人に伝えることをしたいと考えるのです。
その為の充電期間。
今何ができるか。

室内の自転車トレーニングの道具はそろいました。
スペイン語の勉強も始めました。
昔やっていた楽器を再び始めました。
まずはここからはじめようと思います。

ようやく通常の生活ができるようになって来ましたが、
車で出かけると(勿論私が運転はまだできませんが)半日でくたくたになってしまいます。
それでもがんばって一日外で出かけてみてもらったりもしましたが、
そうすると、もろに疲れが出ます。
まだ左右の視力の差に脳がフル回転して正し続けているようで、スペックの高い操作をパソコンに
要求し続けているような状態です。
当然電気も使い続けるし、熱も持ってしまう。途中で休憩を入れないといけないのですが、その加減がわからない状態。

先にも書きましたが、もう一ヶ月たつのにこの状態です。
まだ一ヶ月とか言われもしますが、毎日動き続けた私には、この状態は自分を不安にさせます。
ここでどっしりできるのが大物だとしたら、私にはまだその許容がないのでしょう。

ただ、何も見失っていないのは何度も書いている通りです。
そして、静岡の病院の時からわざわざ見舞いに来てくれた家族。三浦さん、山岸さん、花谷さん一家、廣川夫婦、スカイ朝霧の方々、
若山さん、谷原、真希子ちゃん、宮原さん、ヤギ夫婦、KEEN久保さんなどなど、多くの方が顔を見に来てくれて本当にありがとうございました。話をするということが、大きな励みになります。
そして、これないけれどメッセージをくれた多くの方もありがとうございます。
感謝の気持ちで一杯になります。

私は、しばらくは信州から離れられそうもありませんので、近くに来ることがあれば、今のこのひどい顔を見に来てやってください。
期間限定ですぞ!形成の先生は元の顔に戻してやると張り切っていますので。

さて、明日からも自分ができることをやって、遠回りになってしまったかもしれないけれど確実に前進していきます。

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