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feed ハング競技の未来(CIVL総会から) (2014/3/16 21:15:17)
2/20~23、インドネシア・バリ島で開催されたCIVL(Committee Internationale Vol Libre、国際ハング・パラグライディング委員会)の総会に出席してきました。
日本の代表は岡さんで、私は今回オブザーバーという立場です。

総会の議決事項の詳細は、JHFウェブサイトに掲載されている CIVLレポート を参照していただくとして、今回一番気になったのはスポーツクラスに関する議論でした。

今夏の世界選手権でスポーツクラスを設けるにあたって、その位置づけには立場によって異なる意見が出ていました。
・上のクラスに出る前の登龍門と位置づける。
・最高クラスの選手が、性能を抑えた機体で競うものになるのでは。
・世界選手権を名乗る以上は、選手の技量に制限を付けるのはおかしい。
・カテゴリー2のスポーツクラスに出場してポイントを持っている人だけが出られるようにするという案。

共通するのは、このままでは競技に出る人がいなくなってしまうという危機感です。
競技参加者の減少は、ヨーロッパでも日本と同様、あるいはそれよりも深刻なようです。
機材は高性能化し、高価になって、競技のレベルも高すぎて参入障壁が高くなってしまった。
もっと入手しやすい機材で、新規参入しやすい仕組みにしなければ未来はない、という認識は共通しています。
そして、座長が「スポーツクラスは、現在のオープンクラス(キングポストレス)の失敗の轍を踏んではならない」とまで言ったことには衝撃を受けました。

さて、これは日本の競技会にとっても対岸の火事ではありません。
HGシリーズの登録者も減少しているし、大会参加者も少なくなっている。
そもそも、大会数もだんだんと減ってきているのが現状です。
ハンググライディングというスポーツをこれからも長く楽しむ上で、競技のあり方を考える時期が来ているのは間違いないでしょう。

スポーツクラスの振興か?
数十万~百万人の観客を集める熱気球のように、競技性より観客へのアピールを重視する路線か?
それとも・・・?

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