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link 飛行中年 飛行中年 (2024/5/20 21:18:27)

feed どんな形の飛行機でも飛ぶんです!その1 (2016/4/17 10:45:46)
突然ですが…。

皆さん、飛行機の形ってこんな形を連想しませんか?



でも…。

世の中にはこんな形や…。



こんな形の飛行機もあるわけで…。



…。 実は、飛行機には「この形でなければいけない!」なんて決まりがあるわけではなく…。

要は、どんな形の飛行機でも飛ぶようにできるんです!

で、どのようにすれば飛ぶようにできるかというと…。

意外に簡単なんです!!

それはどのようなことかというと、三つの決まり事だけ守られていれば、どんな形の飛行機でも飛びます!


機体を浮かせる揚力が発生すること。

自立安定性があること。

上記二つを維持できる強度と剛性をもっていること。

これだけなんです。

これだけそろっていれば、どんな形の飛行機でも飛びます!


飛行機って、とても作るのが難しいなんて、世間の人たちは考えがちなのですが、実は上記の三つの要素が守られていれば良く、意外に簡単なのです!

これから数回にわたって、「どうすれば飛ぶ飛行機が作れるか?」について、その基本中の基本をなるべく分かりやすく解説してみたいと思います!

はっきり言って、この基本が守られていれば、どんなかたちの飛行機だって飛んでしまいます!




上記の飛ぶ飛行機を作るための三つの決まり事の中で、まず、機体を浮かせる揚力が発生することですが、翼が必要とは書いてはいません。

そうです。飛行機を飛ばせるためには翼にこだわる必要すらないのです。

例えば、胴体が翼の断面形のかたちをしたものだって、立派に揚力が発生するのです。

また、超音速の世界では、飛行機の下面がある程度平らなかたちをしていれば、大きな浮力を生むこともできます。

要は、機体を浮かせるのに必要な揚力を発生させられれば、どのようなかたちでも飛行機は飛んでしまうのです!

実際、主翼を持たないリフティングボディーという下のような飛行機も実在しています。



通常の飛行機が主な揚力を作っているのはもちろん主翼ですが、この主翼が皆さんのイメージする横幅の広いかたちになっているのは、できるだけ効率よく揚力を発生させるためです。

飛行機の速度が遅い場合、翼端に発生する誘導抵抗というものが大きくなるため、それをできるだけ少なくするために横幅が大きくなります。

逆に飛行機の速度が速い場合、翼端に発生する誘導抵抗が少なくなるため、翼を短くしたほうが抵抗が減ってきます。

飛行機の翼のかたちって、このように、主に飛ぶときの速度の違いで、効率の良いかたちを選んでいるだけなのです。


さて、次に飛行機が飛ぶことに必要な要素、自立安定性をもっていることについてですが、これについては次回にご説明いたします!






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